ホームページという新しい営業所を開設する場合の典型的な失敗パターンは、「
営業戦略の検討」を「ホームページ制作会社」に丸投げしてしまうケースです
インターネットが苦手な経営者の多くは、「インターネットのことがよくわからないので、全部お任せします。とにかく売れるホームページを作ってください」という感じでホームページ制作会社に丸投げしてしまうことです。
もし、中国に営業所を出す場合に、テナントの「内装業者」に「中国での営業戦略」の検討を丸投げするでしょうか。
中国での命運を握る営業戦略をテナントの内装業者に依頼するような経営者は、まずいないでしょう。内装業者が営業戦略を立てられるはずがないから、丸投げしないで、経営者や営業所長が自分自身で一生懸命に営業戦略を考えると思います。
ところが、ホームページの場合は、「内装業者」にすぎない「ホームページ制作会社」に丸投げしてしまうのです。
自社の命運を握る「インターネットの営業戦略」という最重要事項の検討を、なぜか内装業者にすぎないホームページ制作会社に丸投げしてしまうのです。
これでは成果が出るはずがありません。
そもそも経営者の多くは、ホームページ制作会社のことを「インターネットビジネスの専門家」だと思っているのだが、これが大きな勘違いなのです。
彼らは「ホームページ制作(=内装工事)の専門家」ではありますが、インターネットを使った営業活動に関するノウハウは、ほとんど持ち合わせていません。
◆ホームページ制作会社は内装業者
たとえば、新しくお店を開設するとします。
まずは、めでたく新店舗が入居するテナントが見つかり、契約も終わったとします。でも、そのまますぐに入居と言うわけにはいきません。そう、内装を行わなければいけないのです。
床のタイルや壁紙を張り替え、商品の陳列棚を用意し、お洒落なインテリを配したりすることでしょう。そしてこうした作業は、「内装業者」や「インテリア業者」に頼むのが一般的です。借りたテナントの中を、商売ができる状態に整えてもらうために、専門の業者に依頼するのです。
さてホームページの場合は、この部分を担当するのが、「ホームページ制作会社」になります。ホームページというインターネット上の店舗の、「内装業者」あるいは「インテリア業者」が「ホームページ制作会社」と言うわけです。
そしてあなたのホームページが成功するかどうかに一番大きな影響を与えるのが、このホームページ制作会社なのです。
◆ホームページ制作会社の特徴
一般に、ホームページの出来映えは、多分に制作会社の担当者のスキルやセンスに依存します。優秀な担当者に「たまたま」依頼できれば、非常にコストパフォーマンスの良いホームページができますが、逆の場合は悲惨な目に会います。
ホームページ制作会社の制作担当者のことを、業界では「Webデザイナー」とか「Webクリエイター」という風に呼びます。何となくお洒落ですよね。でも、この呼び方に全ての問題が凝縮されているのです。
もともと、こうした「デザイナー」や「クリエイター」達は、印刷のお仕事で生計を立てていました。雑誌や書籍のデザインを行うのが仕事だったのです。雑誌を作る時に、絵と写真を組み合わせて、どうすれば「お洒落な」雑誌になるかが、彼らデザイナー達の最大関心事でした。
一方、雑誌を売るのは「デザイナー」のお仕事ではなく、営業担当者の仕事です。従って彼らデザイナーは、「商売」に関しては全くの素人でした。
さて時が流れて、インターネットの発展とともにホームページ制作のお仕事が増えてきました。ホームページ制作に関しても、写真や絵を利用するケースが多いため、彼ら「出版系のデザイナー」にホームページ制作の仕事を依頼するようになったのです。
雑誌のページを作るのも、「お洒落なホームページ」を作るのも、ほとんど似たようなものです。そこで彼ら「出版系デザイナー」は今までの雑誌と同じような感覚でホームページを作りました。
確かに彼らが作ったホームページは、雑誌を見るように「おしゃれ」で「きれいな」なホームページです。そしてそういうホームページが、少し前までネット業界では賞賛されてきたのでした。
でも
彼らは「デザイナー」であって、「営業マン」ではありません。当然、売上げを上げるためにどういうホームページを作れば良いかについては、何のノウハウも持っていません。
かなりのベテランデザイナーであっても、「商売に繋がるホームページ」の作り方については、ほとんど経験がないのです。
しかも、ホームページ制作の仕事が急増したことに伴い、パソコンが得意な若者達が大挙して、この「WEBデザイナー」業界に職を求めました。
しかもこの業界が成長を始めてからまだ間がないため、新人デザイナー達の教育が不充分で、レベル的に首をかしげるような会社も少なくありません。
以上を要約すると、ホームページ制作会社は、印刷業界出身の「商売を知らないデザイナー」か、もしくは「若い経験不足のデザイナー」に溢れていると言うことです。
ここで申し上げたかったのは、こうしたWEBデザイナー達の悪口を言うことではありません。あなたがホームページ制作会社を選ぶ際には、こうした「デザイナー」達と仕事をすることになるわけですから、事前にデザイナー達の特性をご理解頂きたかったのです。こうしたデザイナーの特性を前提として、ホームページ制作会社とつきあって頂きたいと思うのです。
地方に支店を出す時には、その地域の特性やお客さんの傾向を色々と調査すると思いますが、インターネット支店であるホームページも同じです。御社のホームページにアクセスして来るお客さんの特徴を、きちんと理解しておきましょう。
◆情報収集が主目的
インターネット利用者は、インターネットを「情報収集」のために利用します。
後ほど詳しくお話ししますが、
ネット利用者の最大の目的は「情報収集」です
ので、この点をぜひ念頭に置いておきましょう。
◆インターネット利用者はせっかち
インターネット利用者の特性として、非常に「せっかち」だと言うことがあげられます。
インターネット利用者は、情報を探しに色々なホームページを見て回る訳ですが、そのホームページに自分の探している情報がないと、すぐに次のホームページ移動してしまいます。全てのホームページを時間をかけてじっくり見て回る、というよりは、各ホームページを「パッパッ」と見て回る感じです。
非常に「せっかち」ですから、あなたのホームページをパッと見て、そこに自分の欲しい情報が見つからないとすぐに立ち去ってしまうのが、インターネット利用者なのです。
◆画像はあまり喜ばれない
またインターネット利用者は、「画像」をそれほど喜びません。
多くの人が、絵や写真で視覚的に訴えた方がユーザーは喜ぶだろうと、誤解しています。でもインターネットユーザーは、画像を見るためだけにホームページにアクセスすることは、ほとんどありません。
芸能人ホームページとアダルトホームページを除けば、画像をたくさん貼り付けた方がアクセスが増えると言うことは、まずありません。逆に表示に時間がかかるのでアクセスは激減します。
最初のトップページで、抽象的な絵がクルクル回るようなホームページが時々ありますが、こういうホームページはユーザーから酷評されます。「そんな絵を見たくてアクセスしたんじゃないぞ〜」って感じなのです。
画像はあくまでも補助的手段として、控えめに利用するのがポイントです。
◆文字を読むのが大好き
逆にインターネットユーザーは「文字を読むのが大好き」です。
ユーザーがホームページにアクセスする理由の主目的は、何らかの情報を入手するためです。商品の情報、価格の情報、企業の情報。全て文字情報です。従って情報を入手するためには、どうしても「文字」を読まざるを得ません。
プロ野球の結果を知りたい人は、選手の写真だけでは何も分かりません。試合がどのように展開して、誰がヒーローになったのか、全て「文字」を読んで初めて理解できるのです。
従ってインターネットユーザーは、情報を収集するために文字を読むことを、当然だと思っています。
実はインターネットの人気ホームページのほとんどが、豊富な情報を「文字で」提供しているホームページです。
例えば、日本のナンバー1ホームページの「Yahoo!」(http://www.yahoo.co.jp)では、ほとんどの情報が文字情報で、画像は一部にしか使われていません。
ホームページの人気は、役に立つ情報がどれだけ得られるかに大きく依存します。そしてその情報が「文字」で提供されることを利用者は喜ぶのです。
◆インターネット利用者とは?
以上を整理すると、あなたのインターネット支店(ホームページ)を訪れるのは、「非常にせっかちで」「画像よりも、文字で書かれた情報が大好きな」お客さんだと言うことになります。
従ってあなたがホームページを作成する際には、
画像や音声を多用した「見栄えが良いけど、中身がない」ホームページを作るのではなく、「文字で充分な説明がされていて、情報がたくさんある」ホームページを作ることを心がけて下さい。
そしてこのことは「文書が書ける人なら誰でもホームページを作れる」と言うことを意味します。綺麗でお洒落なホームページを作ろうと思うと、どうしても画像をたくさん使ったホームページとなってしまい、プロにお願いする必要があります。
でも、文字中心のホームページなら、誰にでも作れます。
言い方を変えると、あなたがホームページを作る時には、「プロが作った、画像てんこ盛りの綺麗なホームページ」よりも、「素人くさくても、文字中心で情報が豊富なホームページ」の方が喜ばれると言うことです。
士業やコンサルタントの先生の多くが「ホームページがほとんど顧客開拓に繋がらない」という悩みをお持ちです。
この原因には色々あるのですが、
最大の原因はホームページが「事務所のサービス案内」に終始してしまうことにあります。
事務所の概要と実施サービスを並べただけの「事務所紹介」ではなかなか仕事はとれません。
これまでも繰り返しお話しているように、
士業・コンサルタントのサービスは「人」が商品です。事務所の「所長さん」の知識、経験、ノウハウ、人柄といった目に見えないものが商品なのです。
つまり、
ホームページで売り込むべきなのは「事務所」ではなく、「所長さん」
だということになります。言い方を変えれば、ホームページでは「あなた自身を理解してもらう」ことが最重要ポイントだということなのです。当然、ホームページで「事務所のサービス紹介」だけしても、仕事がとれるわけはありません。
たとえばあなたが実際にお客様のオフィスに行った際に、「事務所のパンフレット」だけ渡して、後はひと言も話しをしないで仕事が取れるでしょうか?
ホームページも同じことです。単なるサービス案内だけでは決してお客様の心は動かないのです。
それではどうすれば良いのでしょうか?
一番大切なのは「ホームページで、あなたのことを知ってもらう」ことです。「事務所のサービスを売り込む」のを目的とするのではなく、「あなたという人間を知ってもらう」ことを目的とするのです。
「私はこんな人間で、こんなスキルと経験があります」ということを、分かりやすくアピールしましょう。イメージとしては、お客さんと実際に初めてお会いするときに、あなたのことを色々な形でアピールしていると思いますが、それと同じことをホームページで行なうのです。
具体的には、ホームページで「あなたという商品」をアピールするに際し、下記の2つを心がけましょう。
・あなたのことを
「信頼できる」
と思ってもらえるか
・あなたのことを
「優秀だ」
と思ってもらえるか
仕事を依頼する側からすると、この2つのポイントが最重要事項です。ホームページを利用するしないに関わらず、この2つが満たされないと、士業・コンサルティングのお仕事はなかなか受注できません。
◆「信頼できる」と思われるためには
あなたのことをホームページで「信頼できる」と思ってもらうためには、下記が重要です。
・写真の掲載
・お客様の喜びのお便り
・実績の掲載
・自分の想いを熱く語る
・企業らしいホームページデザイン
◆「優秀だ」と思われるためには
あなたのことをホームページで「優秀だ」と思ってもらうためには、下記が重要です。
専門家としてのアドバイス情報
ホームページの8割くらいのコンテンツを「プロとしてのアドバイス情報」にすることをおすすめします。
サービスの紹介は「おまけ程度」に控えめに掲載し、「サービスを売り込む」のではなく、「自分の実力を知ってもらう」ことに注力しましょう。読者を感心させる「プロとしての専門知識」コンテンツでアピールしていくのです。
あなたが「話したい情報」ではなく、お客様が「知りたい情報」
。具体的にはお客様の前で話している情報
その他として
・ガイドブック
・メールマガジン
・著書紹介
・セミナー集客
・CD/ビデオ販売
◆メールマガジンの活用
以上に加えて必ず行なわなくてはいけないのは、
「メールアドレスの収集」
です。アドレスを登録してもらって、
その人たちに継続的にメールマガジンを配信しましょう。
コンサルタントや士業の先生が、
ネットでお客様を開拓するために現在最も安価な方法がこのメールマガジンの活用です。
電子メールで継続的にアプローチすると、お客様の反応率が5倍くらい違います。
例えば、皆さんがお持ちの名刺のアドレスに、定期的に近況報告するだけで、紹介率がかなりアップします。また、メールアドレスだけ登録してくれた人に定期的にメールマガジンを送っておけば、何らかの機会があって直接お会いした時に全くの赤の他人よりは親しみを感じていただけます。
人づての紹介以外に、自分自身で営業することを考えると、事前にこのようなメールマガジンで、「自分の人となり」や「自分の実力」を、見込客の方々にお伝えしておくと、いざ営業という時に相当楽になります。
営業の世界では
・見込客を開拓する「マーケティング」
・見込客を顧客にする「セールス」
の2つの営業プロセスがあるとお話しましたが、メールマガジンを発行するというのは、上記の見込客を開拓する「マーケティング」のプロセスに当たります。
ホームページのコンテンツが充実してきたら、次は必ずこの「メールアドレスの収集」を行ないましょう。騙されたと思って半年メールマガジンを続ければ、世の中が変わってくることを保証します。
◆お客様に「会いたい」と思わせる仕掛け
士業の先生やコンサルタントさんは、「お客様と話ができれば何とかなる」方が多いと思います。こうしたケースでは、お客様の契約を取る「ツボ」は、「お客様とお話をすること」になります。
ホームページを活用するもう一つのポイントが、ホームページを通じて、お客様をこの「ツボ」に誘導することです。
ホームページのコンテンツを考えるときに、どうすればお客様に「この人に会いたい」を思わせられるかを考えましょう。
一番効果が高いのは、「無料相談」とか「無料コンサルティング」を提供する方法です。
こうした場合、「会うための大義名分」として、「無料相談」や「無料コンサルティング」を提供するのです。こうした
大義名分があれば、お客様はあなたに連絡をとる際に気が楽になります。
ただし、こうした「無料相談」は、直接会うケースに限定したほうが良いのです。例えば、「無料メール相談」は手間がかかる割りにほとんど実際の契約に繋がりませんのであまりおすすめしません。なるべくあなたの事務所に来てもらうのを前提とした「無料相談」か、せめて「電話相談」くらいにとどめるほうが無難でしょう。
◆コンテンツ更新の重要性
さて、以上のようなコンテンツをホームページに用意する必要があるわけですが、こうしたコンテンツは最初に用意すれば終わりというものではありません。定期的にコンテンツを追加して、ホームページを追加していきましょう。
「専門家のアドバイス情報」や「お客様の声」といったコンテンツは少しずつでもいいですので徐々に充実させていきましょう。
最終的なライバルとの差別化は、コンテンツの情報量です。
ライバルのホームページよりも、より多くの良質な情報があれば、決してライバルに負けることはありません。そしてそのためには、つねにコンテンツの追加更新をしていかなければならないのです。
仕事柄、経営者の皆さんからホームページに関するご相談をよく頂きますが、ほとんどの方が下記どちらかでお悩みになっています。
a)ホームページの「アクセス」はそれなりにあるけれど、お客様の反応がほとんどない。
(=問合せや資料請求がほとんどない。)
b)そもそも、ホームページへのアクセスがほとんどない。
ここでは上記のうち、(a)「お客様の反応がない」という問題についてお話ししていきます。
なぜお客様の反応がないのか?
ネット広告や検索サイト対策の結果、アクセスはそこそこあるものの、お客様の反応が全くない、という悩みを持つ人は少なくありません。どうして反応が得られないのか、その理由を少し考えてみましょう。
◆ネットユーザーは複数のホームページを比較する
最初に、インターネットの利用ユーザー(ネットユーザー)の行動について考えてみましょう。
ネットユーザーはインターネットを利用する際に、複数のホームページを比較しながら情報収集を行います
。特に商品やサービスの購入を考えている場合は、最終的に申し込む前に複数のホームページにアクセスして、じっくりと比較検討を行います。
もちろん実社会でも比較は行われますが、比較する手間が大変なので、それほど多くの企業の比較は行われません。しかしネットの場合、簡単に複数のホームページにアクセスできますから、実店舗よりも比較される可能性がはるかに高くなります。
従って御社のホームページを訪れる人は、確実に御社のライバルのホームページも訪れています。お客様は、御社のホームページとライバルホームページを比較した上で、どちらかに問い合わせや資料請求を行うのです。
比較の結果、ライバルのホームページをお客様が選んだ場合、御社への問合せは発生しません。御社のホームページがライバルよりも見劣りしているのなら、確実にライバルにお客様を奪われているのです。
◆ライバルにどこで負けるのか?
さて、お客様をライバルに奪われる理由はいくつか考えられますが、私の経験から申し上げると、大きく下記の二つの理由が考えられます。
理由1)ホームページの信頼感がないため、お客様が怖くて問合せできない。
理由2)ホームページがお客様にとって、全く役に立たない。
御社のホームページとライバルのホームページを比較して、
お客様がライバルの方を「信頼できる」、あるいは「役に立つ」と判断した場合、問合せは御社ではなく、ライバルに流れていくと言うわけです。
1.企業ホームページと信頼感
まず最初に、一つ目の「ライバルよりも信頼感に劣っている」という点について考えてみましょう。
そもそもあなたのホームページを初めて訪れる人は、あなたの事を、そしてあなたの商品やサービスのことを全く知りません。お客様は、全く知らない企業のホームページにアクセスするわけですから、警戒心一杯であなたのホームページを見て回ります。
あなたとしては、せっかくアクセスしてくれた人に、「資料請求」や「問合わせ」をしてもらいたいと考えます。しかしお客様からすると、資料請求するためには、あなたに住所、電話番号等の個人情報を教えなければなりません。最近では、個人情報漏洩の事件が続発していますから、お客様の警戒心は相当高くなっています。
「このホームページは、なんか胡散臭いな」とか、「このホームページを運営している企業は大丈夫かな」という気持ちを少しでも持たれたら、お客様はなかなか問い合わせしてくれないのです。
従って、お客様のこうした警戒心を取り除くためには、まずお客様に「信頼」してもらう必要があります。
お客様に問合せしてもらうための
最重要ポイントは、
「信頼感」
なのです。
あなたのホームページが反応をえられるかどうかは、あなたのホームページがお客さんに「信頼」してもらえるかどうかにかかっています。
ライバルよりもあなたの方が信頼してもらえないと、お客様はライバルに流れていってしまうのです。
それではどうすれば、アクセスしてくれたお客さんに信頼してもらえるのでしょうか。
◆信頼獲得は身元を明らかにすることから
ホームページを通じてお客様の信頼を得るポイントはいくつかありますが、まずは
自分の身元を明らかにしましょう
○連絡先を明記する
会社名、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス等、連絡先を明示しておきましょう。電話番号は、必ず固定電話の番号を掲載しましょう。携帯電話の番号しか掲載しないと、お客様の信頼を得るのは相当難しいです。
○社長やスタッフの顔写真を掲載する
社長さんやスタッフの顔写真を掲載すると、お客様が安心します。「顔写真を載せるくらいだから、きっと信頼できるだろう」という風に感じてもらえるのです。
○お客様の声を掲載する
御社の「既存客の声」をホームページに掲載すると、新規客の信頼を得られやすくなります。なるべく多くの「お客様の声」を掲載しましょう。お客様の声が多ければ多いほど、「この会社はたくさんのお客様から信頼されているんだ」という風に感じてもらえます。
◆企業らしいデザイン
上記に加え、お客様の信頼感を得る際に大切なのが、「企業らしい」ホームページを作るという点です。
お客様は実際にサービスを依頼する前に、いくつものホームページを比較します。例えば税理士さんを選ぶのであれば、複数の税理士事務所のホームページにアクセスして、それぞれを比較します。
複数のホームページを比較した場合、お客様は「企業らしいホームページ」を信頼します。事務所のスタッフが自作したようなホームページでは、どうしても「素人っぽいホームページ」となってしまい、他社と比較された際に見劣りしてしまうのです。
例えば、実際にあなたがお客様と会うことを考えてみましょう。初めてお客様とミーティングする際に、パリッとしたスーツを着て会うのと、よれよれでシミの付いたシャツで会うのでは、お客様に与える印象は相当に違うでしょう。
ホームページも同じです。お客様は複数のホームページを比較しますから、その中であなたのホームページだけが「いかにも素人っぽい」デザインだとすると、それだけで競合に見劣りしてしまいます。もしかするとお客様に、「お金が無くて自分でホームページを作っているんだ」と思われてしまい、大きなマイナス要素になっているかもしれません。
185HPリニューアル前後.jpg
例えば上記の左側は、税理士の先生が自分で作成したホームページのサンプルです。(事務所名は変更しています。)
決して悪いホームページではありませんし、忙しい税理士の先生が良くここまで一人で頑張ったと思えるくらい、良くできたホームページです。
しかし信頼感が求められる「税理士事務所のホームページ」としてみた場合、どうしても「素人っぽさ」が否めません。先ほどお話ししたように、「お金が無くて、自分でホームページを作っているんだな」と、お客様に思われてしまうかもしれないのです。
さてこの自作ホームページを、弊社のサービスを使ってリニューアルしたのが右側です。
ご覧頂ければお分かりのように、随分と「税理士事務所らしく」なったと思います。全体の構成は前とほとんど変わっていないのですが、デザインの細部を変えることで、全体の印象が様変わりしたのがお分かり頂けると思います。
もちろん自作のホームページで顧客開拓ができないかというと、そんなことはありません。
しかし、
もし同じ内容のコンテンツであれば、「素人が作ったとすぐに分かるホームページ」よりも、「税理士事務所らしい、信頼感あふれるホームページ」の方が、お客様に「信頼」してもらえる可能性は格段に向上することでしょう。
◆ライバルホームページよりも信頼できるか?
お客様の反応がないと言う人は、ライバルホームページと自分のホームページを比較してみましょう。ライバルよりも「信頼感に乏しくないか」を客観的に比較するのです。
そして、もし信頼感に乏しいと判断した場合は、ここで述べたような対策を施しましょう。「ライバルとの相対比較」で、どちらがより「信頼できるか」がお客様にとっては重要なのです。
2.役に立つホームページを目指す
それでは続いて、お客様の反応が得られないもう一つの理由、「お客様にとって、あなたのホームページが役に立たない」という点について考えてみましょう。
◆ネットユーザーは情報収集のためにインターネットを利用
ネットユーザーがインターネットを利用する目的の多くは、「情報収集」です
収集する情報は、スポーツの結果だったり、株価だったり、あるいは仕事の調べものだったりと様々ですが、何らかの「情報」を得るためにインターネットを利用します。
そのため、誰かのホームページにアクセスしても、
そこに必要な情報がないと、直ぐに他のホームページに移動してしまいます。
逆に情報が豊富にあるホームページには、頻繁にアクセスして必要な情報を収集します。
例として、検索サイトを利用する時のことを考えてみましょう。
まず自分が求めている情報に関する「キーワード」で検索を行います。そして表示された検索結果から、よさそうなホームページをクリックして、自分の求める情報を探します。しかし、もしそのホームページに必要な情報がなければ、すぐに検索結果の次のホームページに移動してしまいます。
このように、ネットユーザーは特定のホームページにこだわることなく、「自分が必要とする情報」を求めて、インターネットのホームページを渡り歩きます。
そして、これはあなたのホームページを訪れる人も同じです。せっかくあなたのホームページを訪れたとしても、そこに求める情報がなかったとしたら、その人は直ぐに次のホームページに移動してしまうのです。
いくらアクセスが多くても、アクセスしてくれたお客様にとって「役立つ情報」がないのであれば、お客様はすぐに立ち去ってしまいます。当然、お客様の反応はまったく得られないという訳なのです。
◆ライバルよりも情報量で見劣りしていないか
あなたのホームページを後にしたお客様は、恐らくあなたのライバルのホームページを訪れます。そしてライバルのホームページに求めていた情報があった場合、しばらくそのホームページに滞在して、あちらこちらのページをクリックしながら自分に必要な情報を収集します。
そしてその過程で、ライバルホームページのサービスや商品ページにも目を止めるでしょう。そしてそのまま、御社のライバルホームページで資料請求や問合せを行うのです。
一方、
情報量に劣るあなたのホームページには、決してお客様は戻って来てくれません
従って
ライバルに勝ちたいのであれば、ライバルのホームページよりも情報を充実させましょう。アクセスした人を掴んで放さないような「役に立つ情報」を充実させるのです
。そうすれば、お客様からの問合せに確実につながります。
◆ニーズや悩みを解決する情報
ところで、どんな情報を提供すればお客様の役に立つのでしょうか。あなたのホームページで提供すべき情報について少し考えてみましょう。
ホームページにアクセスしたお客さんが、「読みたい」と思う魅力的なコンテンツとは何でしょうか。
それは、
アクセス者の「ニーズ」や「悩み」を解決する情報
です。
例えば、「肌荒れ」に悩んでいる女性を考えてみましょう。彼女は、自分の「肌荒れ」を解消するための情報を集めようと、検索サイトで検索を行います。
この検索を行う時に彼女が欲しい情報とは、「お肌をスベスベにしたい」という「ニーズ」や、また「色々と治療法があるけど、どの方法が自分に合っているのか分からない」という「悩み」を解決してくれる情報なのです。
こうした場合、彼女は「あとで後悔しない秘密のお肌ケア」とか、「お肌のタイプ別おすすめお手当法」とか、そういう情報に興味を示します。従って、一足飛びに商品の説明をする前に、まずはこういう「お役立ち情報」で、アクセス者の興味をひかなければいけないのです。
これは、実店舗の営業でも同じです。
普通の人は、商品のパンフレットだけを渡されても、その商品を購入しようとは思いません。そこで優秀な営業マンは、「商品の紹介」をする前に、「お客様の悩みの解決策」や「お客様のニーズを満たす方法」をお話しします。
「ソリューション営業」とか「コンサルティング営業」というような言い方をされますが、「お客様の悩みを解決するための情報」を最初に提供して、お客様の信頼を勝ち取った後に、初めて商品の紹介をする訳です。
◆サービス・商品紹介の前に、役に立つ情報を提供する
ホームページも同じ事。いきなり商品紹介から始めても、なかなか反応は得られません。あなたのホームページにアクセスする人は、
・あなたの「商品・サービス」を買いに来ている
訳ではありません。
商品を買いに来ているのではなく、
自分の「悩みやニーズ」を解決する「情報」を収集する
ためにアクセスしているのです。
当然、こうしたニーズに応えてあげないと、アクセスした人はあなたのホームページに興味を失って、すぐに別のホームページに移動してしまいます。
決して「サービス紹介」や「商品の宣伝」が悪いというわけではないのですが、まずはお客様の「悩みやニーズ」を解決する「情報」を提供することによって、アクセスした人の気持ちを掴みましょう。
商品サービスの紹介に興味を持つ人はあまりいませんが、「自分に役立つ情報」に興味をもつ人はたくさんいます。
アクセス者に役立つ情報を提供して、「このホームページは、役に立ちそうだ」と思ってもらいましょう。「このホームページは役に立ちそうだ」と思ってもらって初めて、商品の紹介に興味を持ってもらえるのです。
この順番を間違えると、なかなかホームページでは反応は取れないのです。
<まとめ>

1.経営者の悩みは下記の二つです。
・アクセスはあるけど、お客さんの反応がない
・そもそもアクセスがない

2.お客さんの反応がない理由は、下記の二つです。
・ホームページの信頼感がないため、お客さんが怖くて問合せできない。
・ホームページがお客さんにとって、全く役に立たない。

3.ネットユーザーは、御社のホームページとライバルのホームページを比較します。

4.御社のホームページが、ライバルホームページよりも「信頼感に乏しい」か、ライバルよりも「役に立たない」と、ライバルにお客様を全部奪われてしまい ます。

5.信頼感アップのためには、「企業らしい」ホームページを作りましょう。「素人っぽい」自作ホームページでは、なかなか信頼を得られません。

6.また、御社のホームページの情報が少なくて「役に立たない」と、アクセスした人がすぐに立ち去ってしまいます。ライバルよりも豊富で役に立つ情報コン テンツを用意しましょう。

◆アクセスアップは実店舗における「集客」です
ホームページの「アクセスアップ」というのは、実店舗における「集客」にあたります。
実店舗で商売する場合に、来店客が一人もいないと全く商売にならないように、ホームページもアクセスしてくれる人がいなければ、ホームページを作った甲斐がありません。
この意味で「アクセスアップ」というのは、商用ホームページを商売に結びつける「最初の一歩」になります。
実店舗の商売で「集客」が大切なように、ホームページでも「アクセスアップ」は最重要項目の一つです。
そして継続的に「アクセスアップ」を心がけている会社は、ホームページを商売に結びつけるのはそれほど難しくないのです。
集客(アクセスアップ)の手段としては下記の3つがあります。
1.自然集客
2.広告集客
3.リピート集客
アクセスアップというと、「検索サイトでの上位表示」にばかり、みなさん関心がいきがちなのですが、少し見方を変えて、分かりやすいように実店舗との比較でお話しします。
◆実店舗の集客方法
1)自然集客
実店舗での集客方法の一つ目は、人通りの多い場所に出店することにより、自然と通行客に来店していただく方法で、ここでは「自然集客」と呼びます。
この方法は、「立地」がすべてで、田んぼの真ん中に出店しても誰も来店してくれませんが、駅前であれば放っておいてもお客さんはやってきます。
ただし当然、良い立地はテナント料も高いですから、集客とコストのバーターとなってきます。
2)広告集客
二つ目は、チラシ等を利用して集客する方法で、ここでは「広告集客」と呼びます。
折込みチラシやポスティングのチラシ、あるいは新聞や雑誌への広告掲載という手段により、こちらから積極的に来店を促す集客方法です。
この集客方法の場合、広告費用がかかりますから、コストと効果の分析がポイントになります。
3)リピート集客
三つ目は、一度来店してくれた人に、再度来店してもらう方法で、ここでは「リピート集客」と呼びます。
前述の立地や広告を通じて、一度来店してくれた人が、その店を気に入ってくれて、再度来店してくれるパターンです。
集客としては、この方法はそれほどお金がかかりませんから、最もコストパフォーマンスのよい集客方法ということになります。
◆インターネットの集客方法
1)自然集客
まず一つ目の「自然集客」について考えてみましょう。
実は、インターネット上のホームページでは少し実店舗と事情が違います。
インターネットでは「立地」という概念がありません。実店舗では大通りに出店すれば必ず店の前を人が通りますが、インターネットでは、ホームページの前を通ってくれる人は「0人」です。
実店舗では道を歩いていれば、嫌でも新装開店の店は目に入ってきますが、ホームページの場合は、ホームページを開設したということを誰も知りません。
誰も知らないので、当然新しいホームページにアクセスする人は誰もいない、という訳です。
そのため、
インターネットでは、「自分のホームページの存在を知ってもらう」ということが非常に重要になります。
この「自分のホームページの存在を知ってもらう」ための自然集客(アクセスアップ)の手段としては、
a) 
「リンクによる自然集客」
b) 
「検索サイトによる自然集客」
の2つがあります。
a)リンクによる自然集客(アクセスアップ)
リンク自然集客とは、他のサイトにあなたのホームページアドレスをリンクしてもらい、そのサイト経由であなたのホームページにアクセスさせる方法です。
「大通りに出店して、自然と人が来店してくれるのを待つ」
という実店舗の自然集客のイメージに対し、
「たくさん来店している他のお店の前で、店舗の住所(URL=ホームページアドレス)を記した看板を掲げて、自分の店(ホームページ)に連れてくる」
というイメージです。
ここでいう「他のお店」というのが、インターネットでは、既にアクセス数の多い「人気サイト」に当たります。
各種の「検索サイト」や、「ポータルサイト」、あるいはその道の「専門サイト」や各種行政機関の「情報サイト」です。
こうした
アクセスの多い人気サイトに、御社のホームページを「リンク」してもらう
訳です。
人気サイト以外にも、知り合いのサイトや、同業者のサイト、公的な行政機関のサイト等、とにかくたくさんのサイトにあなたのホームページをリンクしてもらいましょう。
このリンクしてもらうサイトは、多ければ多いほど良いです。
当面の目標としては、100個位のサイトからリンクしてもらえるように頑張りましょう。
多くのサイトにリンクしてもらうことにより、自らアクセス(=実店舗での来店客)を作り出せるという訳です。
b)検索サイトによる自然集客(アクセスアップ)
さて、他のサイトにリンクしてもらって、そのサイト経由のアクセスを増やすという「リンク自然集客」とは別に、検索サイト経由で集客する「検索サイト自然集客」を考えてみましょう。
何か情報を探している人は、検索サイトで検索を行います。
そして検索結果で上位表示されると、検索した人がその表示結果上のリンク経由であなたのホームページにアクセスしてきます。この検索サイトも、先ほどの「リンク自然集客」の一形態です。
「検索サイト」という膨大な「リンク集」の中から、任意のキーワードに合致するホームページのリンクだけを抽出して表示するのが、検索サイトなのです。
この検索サイト経由の集客は、うまくいくとかなりのアクセス数を稼げます。ただし、アクセス数を増やすためには、検索結果の上位に表示されるのが必須事項です。
そして同じように検索サイトでの上位表示を狙うサイトも多いですから、非常に競争の激しい世界だともいえます。
とはいえ、
ひとたび特定のキーワードで検索サイトの上位表示を勝ち取れば、後はある程度放っておいても「自然」に集客できる方法です
2)広告集客
以上の
「自然集客」は、自然とアクセスをしてもらうための集客方法でした。しかしこの自然集客では、ある程度で集客(アクセス数)は頭打ちになります。
実店舗でも、いくら立地が良くても、自然集客だけでは、店の前を通るお客さんの数により上限が決まってしまいます。そこで多くのお店では、新聞チラシ等の「広告集客」を併用して、お客さんをさらに増やそうとします。
インターネットでもアクセス数を増やすために、広告という集客方法がよく利用されます。
インターネットでは広告手段として、「バナー広告」「メルマガ広告」「検索キーワード広告」といった各種の広告が利用可能です。
インターネットの場合、お金をかけない「自然集客」をメインに考えるかたが多いですが、反応が取れる、反応率が高い(=成約率(コンバージョンレート)が良い)ホームページをお持ちのかたは、広告による集客を併用すれば、売上げの成長を加速することができます。
3)リピート集客
店舗でもお客さんに、再度来店してもらうことが来店客数に大きく影響するように、ホームページのアクセスも「リピートアクセス」でかなり差が出ます。
ところがホームページの場合は、リピートアクセスしてもらうのが、かなり難しいのです。
実店舗の場合はそのお店の場所を大抵覚えています。
「あの角を曲がった先の、緑の看板のお店」というふうに、「何となくあの辺だ」というのを覚えていますから、次にその店に行きたくなったときにも、それほどトラブルなく来店することができるのです。
ところがホームページの場合はそうはいきません。
ホームページにアクセスするには、ホームページアドレス(URL)を入力する必要がありますが、これを覚えている人はほとんどいません。
実店舗の場合は「だいたいあの辺」で目的地に到達できますが、ホームページの場合は「ホームページアドレス」の「全ての文字」が正しくなければ、あなたのホームページは表示されないのです。
たった1文字違っただけで、あなたのホームページは決して表示されないのです。
従って、ホームページでリピートアクセスしてもらうためには、実店舗のリピート集客とは違った仕組みが必要になってきます。
さてホームページのアクセスアップの考え方をご理解いただいたところで、アクセスアップを実現するための、具体的な
検索サイト対策(SEO)
の方法について考えてみましょう。
◆検索サイト対策(SEO)はキーワード選びから
それでは、検索サイト対策(SEO)の具体的な手法についてお話ししていきましょう。
検索サイト対策というと、みなさん「上位に表示する方法」についてまず関心がいかれるかと思いますが、もっと大事なことがあります。
それは
「検索キーワードの洗い出し」
です。
具体的なイメージを持っていただくために、あるクライアントとの会話をご紹介しましょう。(税理士Aさんと私の会話です。)

「笠島さん、ちょっと教えてほしいんですが、検索サイト経由でアクセスアップするには、どうすればいいんですか?」

「そうですね〜。少し基本的なところから整理してみましょうか。ちょっとお伺いしますが、検索サイトで検索した時って、どういう順番でクリックしますか?」

「どっどっ、どういう意味ですか?」

「例えば税理士というキーワードをGoogleに入力すると、20万件くらい検索結果が表示されますが、それを全部クリックしますか?」

「そんなことしないですよ。最初の何件か見て、よさそうなのがなかったら、キーワードを変更しますよ。

そうなんです。今のお応えが、アクセスアップのすべてなんです。

「また〜、すぐそういう禅問答みたいな答えをして・・・。」

「いや〜、そういう意味じゃないんですけどね。つまり自分のサイトに検索サイトからのアクセスを増やしたいのであれば、特定のキーワード上位に表示されるということが必要になるわけです。

「はあ〜。」

「例えばAさんの場合、不動産の含み損を抱えた資産家の人に、サイトに来てもらいたいとしますよね。」

「ええ。」

「とすると、『不動産含み損

といったキーワードが入力された時に、検索結果の上位に表示されれば、不動産で含み損を抱えた人がアクセスしてくれる可能性が高いわけです。」

「ふむ、ふむ。」

「ここでポイントになるのが、アクセスして欲しいユーザーが検索しそうなキーワードについて、上位表示されることです。

先ほどの例だと、例えば『“不動産購入の検索結果で上位に表示されても、マンション購入を考えている人しかアクセスしてこないわけです。」

「まあ、そりゃそうですよね。そんな人が私のサイトに来ても、すぐ他に行ってしまうでしょうしね。」

「そうなんです。よくページのアクセス数だけを自慢げに話す人がいますが、単にアクセス増やすだけだったら簡単です。

芸能人の名前とか、エッチ系のキーワードとかを、ホームページのコンテンツに散りばめれば、直ぐにアクセスなんか10倍になりますよ。」

「まあ、そうでしょうね。関係ない人にホームページにアクセスしてもらっても、意味ないですからね。

「つまりアクセスアップする(=アクセスを増やす)というのは、自分が来てほしい人のアクセスを増やすということです。

そのためには、『自分が来てほしい人が検索しそうなキーワードを入力したときに、
 検索サイトで上位表示されるようにする

と考えなければいけない、ということです。」

どうですか。少しイメージがわきましたか?
あなたは、検索サイトで検索した時は、どういう順番でクリックしますか?
例えば“健康食品”というキーワードをGoogleに入力すると、2780万件くらい検索結果が表示されますが、それを全部クリックする人はいませんよね。
最初の何件かをクリックしてみて、その中に目的のサイトがあれば、そこで次にサイトを参照するのは止めてしまいます。
逆に10〜20件くらい見てみて、よさそうなのがなかったら、キーワードを変更して、新たに検索しなおすわけです。
従って、
自社のホームページに、Googleからのアクセスを増やしたいのであれば、“特定のキーワード”で“上位に表示される”ということが重要になります。
そこで、まず「健康食品」というキーワードではあまりに広すぎる単語なので、もう少しターゲットを絞り込んでみます。
例えば、ダイエット向けの健康食品であれば、
“ダイエット”+“健康食品”
といったキーワードが入力された時に、検索結果の上位に表示されれば、ダイエットのための健康食品を探している人がアクセスしてくれる可能性が高いわけです。
繰り返しになりますが、ここでポイントになるのが、
“アクセスしてほしいユーザーが検索しそうなキーワードについて、上位表示されること”
です。
先ほどの例だと、例えば
“ダイエット”+“運動器具”
の検索結果で上位に表示されても、ダイエット用の健康マシーンの購入を考えている人しかアクセスしてきません。
こういう人がホームページにアクセスしても、決して商売にはつながりません。
先ほども述べたように、
芸能人の名前とか、アダルト系のキーワードとかを、ホームページのコンテンツに散りばめれば、簡単にアクセスアップできますが、でもこれではまったく意味がないわけです
つまり“アクセスを増やす”というのは、
“自分が来てほしい人のアクセスを増やす”
ということです。
そのためには、自分が来てほしい人が
“検索しそうなキーワード”
を入力したときに、検索サイトで上位表示されるようにする、と考えなければいけないのです。
アクセスが多くても商売に結びつかないサイトはたくさんあります。
従って、いたずらにアクセス数を追い求めるのではなく、
1)ホームページのターゲット顧客を明確にする
2)ターゲット顧客が入力しそうな検索キーワードを洗い出す
3)その検索キーワードが入力された時に、表示結果上位を目指す
といったアプローチをとりましょう。
そしてこの検索キーワードの洗い出しが終わって初めて、具体的な検索サイト対策をスタートすることができるのです。
検索サイト対策は「検索キーワード選びから」と、肝に銘じておきましょう。
◆Yahoo!とGoogleでの検索サイト対策(SEO) その1 「リンク依頼」
まずは、Yahoo!、Googleといった検索サイトの仕組みをお話しましょう。
Yahoo!やGoogleの表示順は、一定のロジックに基づいて決定されています。そしてこの「表示ロジック」において大きな役割を果たしているのが、そのホームページの「人気度」です。
この人気度を表す指標のことを、Yahoo!は「Web Rank」、Googleは「PageRank」と呼んでいます。
この「Web Rank」や「PageRank」の詳細は明かになっていないのですが、あなたのホームページに対する人気投票みたいなもので、あなたのホームページをリンクしているホームページが多ければ多いほど、この値はは高くなります。
従って、Yahoo!やGoogleのSEO対策その1は、
「一生懸命リンク依頼をして、あなたのサイトをリンクしてくれるホームページを増やすこと」
です。
通常リンク依頼というのは、リンク先経由でアクセスを増やそうという目的で行われるケースが多いのです。
いわゆる「相互リンクしてください」というパターンで、あなたもリンク依頼を受けたことがあると思います。
しかし、このリンク先経由のアクセスは先方のアクセス数に依存しますから、あまり効果が高い方法とはいえません。
しかし
、Yahoo!の「Web Rank」やGoogleの「PageRank」をあげるという観点からは、リンク依頼は大変効果的な方法です。
かなり地道で、手間のかかる作業なのですが、片っ端からリンクしてくれそうなホームページに、リンク依頼をお願いしましょう。
依頼先のたとえ10%しかリンクしてくれなかったとしても、リンク数が増えれば、「Web Rank」や「PageRank」はアップします。
その結果、検索サイトでの上位表示が可能となり、検索サイト経由のアクセスアップへとつながっていくのです。
結構手間がかかりますし、効果がすぐにあらわれるわけではないですが、地道にがんばりましょう。
◆7年以上更新しなくても1140万件中5番以内というホームページとは
さて、ここで私の知り合いのホームページで、少し解説してみましょう。
Google http://www.google.co.jp/
をクリックして、真ん中の「箱」の部分に、「シニア」と入力して、「Google検索」ボタンをクリックしてみてください。
そうすると、「シニア」に関するホームページが一覧で表示されます。
この原稿を書いている時点で約1100万件くらいの「シニア関連のホームページ」があるようですが、この中で、上から何番目かに、
「シニアネット(中高年むけポータルホームページ)」
というサイトが表示されると思います。
(→ 
Googleでの検索結果は、こちらをクリックしてみてください。
このホームページは、知人が趣味で運営している個人ホームページで、コンテンツの更新も7年以上していないという、「超、手抜きホームページ」です。
それでも、Googleの1100万件のホームページの中で、常に3〜5番目以内に表示されています。
この
上位表示の理由の一つが、「このホームページをリンクしてくれているホームページが多数あること」です。
ホームページオープン時に、一生懸命「リンク依頼」メールを送ったのですが、その甲斐あって今でも上位表示されるのです。
ちなみに現時点でリンク数が465個あります。
あなたも、騙されたと思って、是非リンク依頼をまめに実行してみて下さいね。
◆Yahoo!とGoogleでの検索サイト対策(SEO) その2 「キーワードの洗い出し」
さて、リンク依頼が一通り終わったら、次に「検索キーワードの洗い出し」を行いましょう。
アクセス者の多くは、検索をする時に、表示されたすべての検索結果を参照するわけではありません。
検索結果の最初の何件かをクリックしてみて、その中に目的のホームページがあれば、そこで検索は終了します。
逆に10〜20件くらい見てみてよさそうなのがなかったら、キーワードを変更して、新たに検索しなおします。
従って、
自社のホームページにYahoo!やGoogleからのアクセスを増やしたいのであれば、“特定のキーワード”で“上位に表示される”ということが重要になります。
例えば、先ほどの私の「シニアネット」というホームページですが、これはシニアの人むけのホームページです。
当然「シニア」というキーワードを入力した時に、検索結果の上位に表示されれば、シニア向けのホームページを探している人にアクセスしてもらえる可能性が高まります。
ここでポイントになるのが、“アクセスしてほしいユーザーが検索しそうなキーワードについて、上位表示される”ということです。
先ほどの例だと、例えば“中学生”といったキーワードの検索結果で上位に表示されても、まったく関係ない人しかアクセスしてこないわけです。
先ほどもお話ししましたが、“アクセスを増やす”というのは、“自分が来てほしい人のアクセスを増やす”ということです。
そのためには、自分が来てほしい人が“検索しそうなキーワード”を入力したときに、検索ホームページで上位表示されるようにしなければなりません。
アクセスが多くても商売に結びつかないのでは何もなりませんから、いたずらにアクセス数を追い求めるのではなく、先ほども述べたように
1)ホームページのターゲット顧客を明確にする
2)ターゲット顧客が入力しそうな検索キーワードを洗い出す
3)その検索キーワードが入力された時に、表示結果上位を目指す
といったアプローチをとりましょう。(再三繰り返しますが、これがアクセスアップの一番大切なポイントです)
◆Yahoo!とGoogleでの検索サイト対策(SEO) その3 「ページにキーワードを含める」
さて検索キーワードの洗い出しが終わったら、その検索キーワードを使って、上位表示するためにホームページに「細工」を行います。
一番効果があるのが、コンテンツのページタイトルに、その検索キーワードを含めることです。
例えば、先ほど取り上げた、シニア向けのホームページ「シニアネット」を見てみましょう。
【1】 まずは、Google(http://www.google.co.jp)で、シニア と入力して検索してみてください。
検索結果の5〜6番以内に、シニア・ネット(中高年向けポータルホームページ)と、いうのが表示されます。
186-2-1google_senior
【2】 次に、私のホームページにアクセスしてみてください。
下記のURLをクリックして、上記「シニアネット」にアクセスしてみてください。
http://www.sinia.ne.jp
シニアネットというホームページが開くと思います。
186-2-2senior.gif
【3】 開いたシニアネットのウィンドウの左上を見て下さい。
ウィンドウのタイトルバーに、「シニア・ネット(中高年向けポータルホームページ)」と表示されていると思います。
この名前は、そうです、Googleに表示されるタイトルと同じなのです。
Googleは、このウィンドウのタイトルバーの表示内容を、検索結果に表示します。
そしてこのタイトルバーの中に「検索キーワード」が含まれていると、より「上位」に表示してくれるのです。
Googleとしては、「ページのタイトル」、即ち「ウィンドウのタイトルバーの表示項目」に含まれているキーワードは、「非常に重要な単語」だと判断します。
その結果、検索に指定されたキーワードが、ウィンドウのタイトルバーに含まれていると、より重要なページだと思って、検索結果の上位に表示してくれるのです。
◆タイトルバーの表示方法
さて、ここからは少し技術論になりますが、ホームページのウィンドウのタイトルバーに表示される内容を変更する方法をお教えしましょう。
もし自分でホームページを作っていない人は、担当者に以下の文書を転送してくださいね。
さて、ページの「HTMLソース」というものの中に、「HEADER」という場所があります。
その中の、「TITLE」という場所で指定されている文字が、ウィンドウのタイトルバーに表示されます。
先ほどの「シニアネット」だと、こんな感じです。
シニア・ネット(中高年向けポータルホームページ)
ここの と  に囲まれた部分が、タイトルバーに表示されるというわけです。
たったこれだけでも、かなりの効果がありますから、あなたも今すぐ「TITLE」欄を変更して、アクセスアップを目指しましょう。
◆Yahoo!とGoogleでの検索サイト対策(SEO) その4 「キーワードを散りばめる」
最後にもう一つ、特定の検索キーワードで上位表示させるためのポイントをお話ししましょう。
それは、
「ページ内の最初の方に、日本語として不自然にならないようにキーワードを意識して散りばめる」という方法です。
毎回例として取り上げている、「シニアネット」ですが、このホームページは「シニア」というキーワードで検索ホームページ対策を行いました。
そのために、
先ほどの「ページタイトル」に加え、トップページの最初の部分で「シニア」というキーワードを多用しています。
詳細は http://www.sinia.ne.jp をご参照いただくとして、コンテンツの最初の部分はこんな感じです。
中高年アクティブユーザー向けナビゲーションホームページ「シニア・ ネット」にようこそ
シニア・ネット(sinia.ne.jp)
中高年層(シニア)のみなさんをインターネットの世界に道案内いたします。シニアの皆様のお役に立ちそうなホームページを厳選してご紹介。最近インター ネットを始めた初心者シニアのかたでも使いやすいように工夫してみました。
→ シニア・ネットのご紹介はこちら

上の文書を見ていただくとわかるように、最初の5行の中で、「シニア」というキーワードが計6回も登場します。
Google等の検索エンジンは、文書内の「キーワード出現頻度」を順位判定の一つの指標としています。
何回も登場するキーワードは、そのページにおける「重要単語」だと判断するのです。
私の場合だと「シニア」という単語が頻出しますので、Googleは「このホームページは“シニア”について書かれたページだ」と思うわけですね。
ただし、多ければよいというわけではなく、あまり多くのキーワードを詰め込みすぎてしまうと、検索サイトに「怪しいページ」と判断されてしまい、大幅な順位の下落やインデックスから削除されるなどという重いペナルティを課せられる可能性があるので注意が必要です。
また、「ページの最初の方には重要な情報が記載されている」というロジックも働いており、同じ回数だけキーワードが登場しても、
ページの最初に登場した方がより重み付けが高い
のです。
そのため、ライバルホームページとあなたのホームページで、同一の「キーワード」を利用していたとすると、
ライバルよりページの最初の部分で文章を読んだときに
「不自然でない程度、若干多めに」
そのキーワードを利用したホームページの方が、上位に表示される可能性が高くなります。
以上、Googleの上位表示のポイントのうち、代表的なものをお話ししてきました。
考え方自体はそれほど難しくないですから、是非あなたのホームページのコンテンツを少しだけ変更して、検索ホームページの上位表示を目指してくださいね。
◆ホームページ検索サイト対策(SEO)の勘所 リピートアクセス
それでは最後に、「アクセスアップ」の重要なテーマである「リピートアクセス」について考えてみましょう。
レストランや服屋さんなど多くの実店舗では、一度来店してくれた人にリピートしてもらえるかどうかが、売上げを大きく左右します。
毎回毎回、広告だけで集客していると、お金がいくらあっても足りませんから、広告で来店した人にその場で満足いただいて、次回の来店につなげようとするわけです。
しかしながらホームページの場合、このリピートアクセスというのが非常に難しいのです。
なぜなら、実店舗の場合はそのお店の場所をたいてい覚えています。
「あの角を曲がった先の、緑の看板のお店」とか、「あのショッピングモールの2階の角」とかいうふうに、「何となくあの辺だ」というのを覚えていますから、次にその店に行きたくなったときにも、それほどトラブルなく来店することができます。
ところがホームページの場合はそうはいきません。
ホームページにアクセスするには、ホームページアドレス(URL)を入力する必要がありますが、これを覚えている人はほとんどいません。
実店舗の場合は「だいたいあの辺」で目的地に到達できますが、ホームページの場合は「ホームページアドレス」の「すべての文字」が正しくなければ、あなたのホームページは表示されないのです。
たった1文字違っただけで、あなたのホームページは決して表示されないのです。
当然、すべての文字を覚えている人はいませんから、実店舗に比べるとリピートアクセスは非常に少なくなってしまいます。
もちろんブラウザーの「ブックマーク(お気に入りへの登録)」を使ってリピートアクセスする人もいます。
しかしほとんどの人は、あなたのホームページをブックマーク(お気に入りに登録)しませんし、またブックマークした場合でも、たくさんの「お気に入り」から、わざわざあなたのホームページを選んで再度アクセスする人は、極めて少ないでしょう。
(これは、ご自分の経験で判断されてもそうだと思います。お気に入りに入れたけれど、その後アクセスしていないホームページがたくさんありますよね。)
というわけで、ホームページにおいてはリピートアクセスさせるのは、かなり難しいということがおわかりいただいたことと思います。
一昔前に「ホームページのコンテンツを毎日更新して、リピートアクセスを目指そう」というような「理論」が流行りましたが、個人的にはこの考え方にはあまり賛成できません。
実店舗に比べてはるかに難しい「ホームページのリピートアクセス」を一生懸命目指すよりも、最初のアクセス時に「勝負する」方が、よほど理にかなっていると思うからです。
いずれにしても、
「ホームページでリピートアクセスしてもらうのは、実店舗に比べてはるかに難しい!」という点だけは、よくご理解下さいね。
◆アクセスアップはリピーターの確保から
ホームページのアクセスアップというと、みなさん「検索サイト」対策に大変な労力を注がれます。
確かに検索サイト対策は「新規アクセス」を獲得するためには、安価な方法なので、ホームページ立ち上げ時には非常に重要な対策です。
ただ忘れてならないのは、
アクセスの大部分は「リピートアクセスが占める」という事実
です。
例えば
・【ブログdeホームページ】のホームページには、毎日1,500人から2,000人の人が訪れてくれますが、そのうち
検索サイト経由の「新規アクセス」は1割もありません
・【あきばれネット】のホームページには、毎日10,000人前後の人が訪れてくれますが、そのうち
検索サイト経由の「新規アクセス」は3割もありません
ほとんどのアクセスは、「リピーター」の人達のアクセスです。
実店舗でも、新規のお客さんを開拓するよりも、リピート顧客にご購入いただく方が簡単だと思いますが、
ネットも同じこと。新規アクセスを増やすだけでなく、一度アクセスしてくれた人達に再度アクセスしてもらう仕組みを作りましょう。
そもそもホームページにアクセスした人のうち、初回アクセス時に商品を購入してくれる人はほとんどいません。
何回もアクセスした上で、初めて商品購入の決断を行うのです。
従って、
新規アクセスを追い求めるよりも、リピートアクセスを増やした方が、商品を購入してくれる可能性ははるかに高まります。
この意味で「うちのサイトはアクセス数が少なくて」とお嘆きの方は、「リピートアクセス」の仕組みがあるかどうかを、ぜひ考えて下さいね。
◆コンテンツによるリピートアクセスは難しい
さてそれでは、リピートアクセスしていただくための仕組みとしては、何がよいでしょうか?
この仕組みには大きく二つあります。
一つは
「何度もアクセスしたくなるコンテンツを用意すること」
です。
ニュース系のサイトや、コミュニケーション系のサイトは、この路線でリピートアクセスを稼いでいます。
ただ、普通の中小企業の方がこれをやると、「相当大変」です。ほとんど「更新するのが仕事」状態になりますので、あまりおすすめしません。
もちろん既にホームページのコンテンツが非常に充実していて、アクセスした人がそのコンテンツ見たさに何度もアクセスする、というような状況になれば、リピートアクセスは充分期待できます。
しかし「何度もアクセスしたくなる」ようなコンテンツを用意できる企業は少数派でしょう。
そしてそうしたコンテンツを用意できない会社では、なかなか「リピートアクセス」してもらえないと思います。
◆電子メールによるリピートアクセス
こうした会社さんにおすすめなのが、
「メールマガジン」を発行
することです。
新規アクセス時に登録してもらったアドレスや、商品を購入してくれた方のアドレスに対して、定期的に電子メールを発行し、ホームページへ誘導する方法です。
ネット上で最も効率的な集客方法は、この「メールマガジンによる集客」です。
アドレスを継続的に集めて、そのアドレスに定期的に電子メールを送っていると、アクセス数はすぐに「何倍」にもなります。
成功しているECショップは例外なくこの「電子メール(メールマガジン)を活用したリピートアクセス」を重視しています。
あなたもアクセスを増やしたいのであれば、この電子メールの活用は必須だと思います。
そして私の経験から申し上げると、このメルマガの発行によるリピートアクセスを目指していると、簡単に売上げが5倍くらいになります。
ホームページというのは「プル(Pull)型」のツールで、お客さんがアクセスしてくれるのをじっと待つしかありません。
一方、電子メールは「プッシュ(Push)型」のツールで、こちらからお客さんのパソコンに「押しかけて」行くことができます。
一般的に企業のホームページは、お客さんにとってそれほど「面白い」訳ではありませんから、ホームページに何度もアクセスする人は、それほど多くありません。
そのためせっかくホームページを作っても、「ほとんどアクセスがない」という状況が続きます。
しかし電子メールの場合は、こちらから情報を「お届け」することができます。実店舗で言えば、わざわざお客さんに来店して頂かなくても、こちらからお客さんの所を訪問するようなイメージです。
そのため、ホームページだけでは「受身の営業」になりますが、電子メールを併用することで「攻めの営業」ができるのです。
お客さんのメールアドレスを収集し、そのアドレスに対して定期的にメールマガジンを配信します。
メールマガジンを配信したら、その中でホームページのコンテンツを紹介しましょう。
ホームページの最新情報や、ホームページ上に掲載されているお勧め商品を、メールマガジン上にURL(HPアドレス)つきで紹介するのです。
メールマガジンの内容が面白ければ、そこに記載されているURLを辿って、あなたのホームページにアクセスしてくれるでしょう。
またメールマガジンは文字中心ですから、今ひとつ訴求力に欠けます。その点ホームページだと、写真と連動することでより効果的な情報を提供することができます。
さらに過去のメールマガジンのバックナンバーや、関連コンテンツに上手く誘導することで、メールマガジン単独で利用する場合の何倍もの効果を生み出すことができます。
以上をまとめると、下記のようにホームページとメールマガジンを使い分けましょう。
メールマガジン
: 攻めの営業ツールで、入手済みのアドレスに情報を
配信する
ホームページ 
: 受けの営業ツールで、メールマガジンと連動して、
アクセスしてくれた人に追加情報を提供する
繰り返しになりますが、ホームページの成功を加速するために、メールマガジンの活用を強くお勧めします。従ってホームページの立ち上げが一段落したら、次はメールマガジンに取り組んでいきましょう。
<まとめ>

・アクセスアップの手段としては下記の3つがあります。
1.自然集客
→リンク依頼
→検索サイト対策(SEO)
2.広告集客
3.リピート集客

・検索サイト対策として重要なのは、「一生懸命リンク依頼をして、あなたのサイトをリンクしてくれるホームページを増やすこと」です。特に「有名サイト」からリンクしてもらうと、その効果が顕著です。

・検索サイト対策は「キーワード選び」から。ターゲットの人たちが検索で利用しそうなキーワードを選定しましょう。

・キーワードの洗い出しが終わったら、そのキーワードを「Title(タイトル)」「見出し」「メニュー」に含めましょう。

・リピートアクセスを獲得するのに一番効果的なのはメールマガジンの発行です。

◆検索サイト対策(SEO)とは
検索サイト対策とは、別名SEO(Search Engine Optimaization)とも呼ばれますが、検索エンジンであるGoogleやYahoo!で上位表示させるためのテクニックをいいます。
巷では様々な検索サイトテクニックが流布していますが、残念ながら
SEO(検索サイト対策)の世界では、「絶対確実に上位表示される手法」は存在しません。
上手くいくケースもあるし、まったく駄目なケースもある、というのが正直な感想です。
yahoo!やGoogleなどの検索サイトが検索アルゴリズム(検索結果を判断する仕組み)を変更すれば、今まで上位表示されていたのに、急に下位に落ちるということも日常茶飯事です。ですので、
小手先のテクニックではなく、本質的に安定的に上位表示できる仕組みを研究しています。
我々自身、自社のサイトで色々と検索サイト対策を試行錯誤していますが、簡単に上位表示が実現している場合もあれば、競争が激しくてなかなか上位表示されないというケースもあります。
その意味で、「これをやれば絶対確実です」というレベルには到達できていないのですが、それでも試行錯誤を通じて「こうやれば比較的に上位表示されやすい」という手法が見えてきました。
◆我々のSEO手法の効果のほどは・・・
それでは具体的に、我々のSEO手法」がどれくらい効果があるのか、ちょっとテストしてみましょう。
下図は、今回のために用意したテストページ(上福岡の中古住宅事情)です。
186-3SEO検証ページ.jpg
このテストページは、「上福岡」と「中古住宅」というキーワードで上位表示されるように、対策を施してあります。(上福岡は、埼玉県にある地名です)
このテストページを仕込んでから2ヶ月ほどたったころに、Yahoo、Google、MSNの3大検索サイトで検索結果を調査してみました。
すると、「上福岡 中古住宅」で検索すると、下記のように、3大検索サイト全てで、見事に「一位表示」されたのです。
186-3Yahoo1位.jpg
186-3google1位.jpg
186-3MSN1位.jpg
このように、Yahoo!、Google、MSNの全てで1位表示と、見事「3冠」を達成することができました。
このテストケースは、比較的「競争がゆるい」キーワードでしたので効果を出しやすかったのですが、それでも我々の「SEO手法」の有効性について、自信を深めることができました。
ネット社会における企業間競争は、
「情報」
にもとづいて行われます。
実社会の比較は、「商品」そのもので比較される。しかし、バーチャル(仮想的)なネットの世界では、商品そのものを比較することはできない。お客さんが比較できるのは、商品の魅力を伝える情報だけです。
実社会における企業間競争が、「商品による差別化」だとすれば、ネット社会における企業間競争は「情報の差別化」がキーワードです。
したがって今後戦いに勝ち残る企業を決めるのは、情報を差別化できるかどうか、すなわちライバル企業の一歩先を行く「情報の提供力」になっていくのです。
そして
この「情報の提供力」に秀でた企業は、ネットで一人勝ちします。
お客様が選ぶ最終候補は多くの場合、同じ顔ぶれです。最終候補に残る企業は毎回残るし、そうでない企業は毎回ふるい落とされます。
ネットの勝ち組企業はホームページ経由の成果がコンスタントにあがるものの、負け組み企業のホームページはまったく成果がでません。
勝ち組と負け組みをわけるのは、「情報の提供力」です。
ホームページのデザインでも、企業の規模でもない、「情報の提供力」の差が、最終候補に残るかどうかを決めるのです。
また、情報の差別化という観点から言うと、いかに
「現場」が自分自身で情報発信できるかが勝負のポイントになります。
大手企業は「全社共通」のホームページで「全国共通」の情報しか提供していないので、「実社会」では個別対応できるものの、「ネット社会」ではそうした個別対応がとれません。その結果、地域の中堅、中小の企業が、ネット社会の競争では勝っている場合も多いのです。
みなさんも大手企業に負けずに、現場からの情報をどんどんお客様に提供して行きましょう。
一般的に中小企業の場合、新規顧客の開拓が最大の課題であり、知名度や営業力に乏しい中小企業の中には、実社会での集客に苦戦しているケースが少なくありません。
しかしながら、
ネット社会の中であれば、中小企業でも比較的簡単にお客様を集めることができるのです。
検索エンジンや口コミサイトを通じて、まずは自社のホームページを見つけてもらう。場合によってはネット広告を使うのもよいでしょう。そして自社のホームページがお客様の求める情報を提供し、お客様を惹きつけるのです。
繰り返しお話しているように、
ネット社会の顧客たちはみずから積極的に情報を収集し、その情報にもとづいて商品やサービスの評価を行ないます。
以前なら情報を入手できなかったので評価しようがなかった「ロングテール」商品でも、充分な情報提供を通じてその商品の価値を伝えることができれば、お客様はその商品を評価してくれるのです。
そして
ネット社会では「情報」がすべて
です。
お客様が求める情報をホームページに掲載し、御社のサービスや商品の魅力を伝えることができれば、「ロングテール」の中小企業でも大手企業に伍してお客様を集めることが可能なのです。
ただしそのためには、
ホームページという新しいチャネルを通じた「情報提供」が不可欠です
今までは、図1のように
「実社会」でお客様を開拓し、その後、「実社会」で販売する実企業の営業方法や
「ネット社会」でお客様を開拓し、その後、「ネット社会」で販売するネットショップの営業方法が
がほとんどでした。
営業戦略図1.jpg
しかし、
このやり方ですと結果が出づらい世の中に変化してきたため、
図2のように、
「ネット社会」でお客様を開拓し、その後、「実社会」に誘導して販売に持ち込む方法や、図2を少し改良した図3のように「実社会」でお客様を開拓してから、「ネット社会」に誘導する。そしてネット社会で情報提供したあとは、タイミングを見てまた「実社会」に誘導し、販売に持ち込むという方法をおすすめするようになりました。
営業戦略図2.jpg
営業戦略図3.jpg
図3の具体的な例として、実社会の広告、たとえばチラシやポスティング広告にホームページアドレス(URL)を記載して、「ネット社会」すなわちホームページに誘導する方法がよく使われます。
広告以外でもたとえば店の看板や、店内パンフレットにホームページアドレスを印刷して、自社のホームページに誘導するのもよい方法です。
また、既存のお客様が口コミしてくれて、別のお客様をホームページに誘導してくれるケースも少なくありません。既存向けのチラシにURLを記載しておくと、そのチラシが口コミされて、ネット社会でホームページにアクセスしてくれるような流れです。
「実社会」で御社のホームページの存在を知ったお客様は、今度は「ネット社会」で御社の検討を始めます。ホームページのコンテンツを詳細に読み込んで、御社の商品やサービスについて考え始めるのです。
その後、こうしたお客様に対して、折を見てまた「実社会」に誘導していきましょう。ホームページで充分な情報を与えたあとは、もう一度実社会に戻ってきてもらって、営業マンがアプローチすればよいのです。
ネットで検索されにくい商売の場合、ネット社会だけでお客様を開拓するのは難しい。
たとえば、「虫歯」に関して検索する人はあまり多くない。そのため、普通の歯科の先生がネットだけでお客様を開拓するのは難しいでしょう。
こうした場合は、実社会の販促ツール、たとえば診察券や町内誌の広告、あるいは医院の看板にURLを記載しておきましょう。
そして医院の特徴、たとえば「患者さんの話を注意深く聞くように心がけている」とか、「痛みを最小限にするようにこんな工夫をしている」などのポイントをホームページに「情報」として記載しておくのです。
たとえ一般歯科の医院であっても、こうした情報をホームページに記載しておけば、お客様(患者さん)に対してアピールできます。
実社会では他の歯科医院との違いをアピールするのは難しいと思いますが、ネット社会のホームページに来てくれさえいれば、「情報」を武器に競合医院との違いを打ち出すのは簡単です。
しかもこうした情報がホームページに掲載されていれば、口コミにものりやすい。自分がお世話になっている歯医者さんを知人に紹介するケースは少なくないが、その際にホームページが充実していればいるほど、口コミの効果が高くなるのです。
ちなみに、歯科医院の場合、主婦間の口コミも多いので、
携帯サイトを用意しておけばより効果的です。
また、法人向けのビジネスの場合なら、たとえばFAXでDMを送るときにホームページに誘導する、といった販促方法がよく使われます。
◆不況でも売上がアップした最大の理由とは?
大手でも売上が2割3割落ちこみ、不況のあおりを受けて苦戦中の宝石業界。
そんな中、新規顧客の獲得に成功したお店があります。
その最大の理由は、
ホームページの狙いが明確だった
という点にあります。
そのお店では、
「HPによる集客」を明確に意識してホームページを運営されていました。
これが成功の秘訣だと思います。
具体的には、
HPによる集客 → 実店舗への誘導
という意味なのですが、
このようにホームページを作る前に、ホームページの目的をはっきりさせることが成功の近道なのです。
私も色々なところで話していますが。戦略を立てるということです。
◆ホームページに不可欠な二つの目的
巷には、
「ホームページを作ったものの、お客さんは増えないし売り上げも上がらない。だからホームページなんか役に立たない」
と言う経営者が多いみたいですが、こうした会社のホームページは、ほぼ例外なく
ホームページを使って何をやりたいのか
がきちんと定まっていません。
ホームページで失敗する典型的なパターンは、ホームページ作成の狙いを明確にしないで、ただ何となくホームページを作りました、
というものです。
何となく作って、何となく物が売れるほど、ホームページは簡単なものではありません。
ですからホームページを作成する前に、きちんとホームページの狙いを自分の中で整理しておきましょう。
あなたも胸に手を当てて、
「私は何のためにホームページを作ったんだろう?」
と自分に問いかけてみてください。
さて、ホームページの狙いを考える際には、下記の二つの観点で頭の中を整理してください。
(1)
ホームページの目標(ゴール)
= ホームページをどうビジネスに役立てるか
= ホームページのビジネス上の目標(ゴール)
(2)
ホームページの目的
= ホームページのアクセス者に何をしてほしいのか
= アクセスした人にとって欲しいアクション
◆(1)ホームページ目標(ゴール:ビジネス上の目標)
ホームページを作成するというのは、御社にとってインターネットという仮想マーケットに「店舗」や「支店」を出す、というイメージです。
リアルの世界で新たに店舗や支店をオープンする場合には、あらかじめビジネスにおけるその位置付けを明確にしてからスタートすると思います。
これは、ホームページも同じことです。
ホームページという仮想店舗を御社のビジネスにどう位置付けるのか、それを明確にしておかなければ、ホームページの成功は期待できません。
ですから、ホームページを作ることによって、御社のビジネスにどのように効果を与えたいのか、という
「ホームページのビジネス上の目標」
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を、まずはっきりさせましょう。
たとえば、
・新規顧客の開拓
・実店舗への誘導
・既存顧客のリピートオーダー
・見込み客の獲得
・会社、商品の知名度アップ
といったものです。
◆(2)ホームページの目的(アクセス者のアクション)
ホームページの「ビジネス上の目標」をはっきりさせたら、次に、その目標を達成するための、
「ホームページの目的」
を明確にしましょう。
これはつまり、
ホームページのビジネス上の目標を達成するために、
アクセスしてくれた人に何をしてほしいのか
を明確にするということです。
この目的の例としては、
・資料請求
・サンプル請求
・メールアドレス登録
・問合せ(電話、メール)
・商品購入(ネット販売)
などがあります。
先ほど紹介したお店の場合は、
・ホームページのビジネス上の目標
= 新規客の獲得
・ホームページの目的
= 来店誘導
となるでしょう。
なお、これらの目的はできるだけ絞り込むことが重要です。
あれもこれもと欲張ってしまうと、アクセス者は次にどう行動してよいかがわかりにくくなり、結局は目的を達成することができなくなってしまいますから。
みなさんもぜひ、
ホームページの目標と目的
をはっきりさせて成功してください。

「お客さんへの感謝の気持ちの伝え方」で悩んだら、まずはこのレポートをご覧ください。

突然ですがあなたに質問です。

あなたはお会いしたお客様に対して感謝の気持ちを伝えていますか?

「もちろんお礼状を出しているよ」という方もいれば「うちの会社はお礼状ではなく、お礼訪問をしている」というかたもいるでしょう。

どちらが効果的でしょうか?

もしあなたが住宅展示場に家を見に行ったとします。

住宅販売のある営業マンの場合、展示場に来店していただいたお客様の家に、その夜タオルを持ってお礼の気持ちを伝えにいくそうです。

あなたはどう感じますか?

「ちょっと見に行っただけなのに、もう営業マンが来ちゃったよ」
「噂では聞いていたけど、その日に訪問してきたぞ」
「これから毎日来られたらどうしよう」

などと嫌悪感を抱くのではないでしょうか。

ごくまれにではあるが、お客様の中には営業マンを歓迎してくれる方もいるでしょう。しかし、ほとんどの場合は、営業マンが突然、訪問したことに対して嫌な印象をもつお客様が圧倒的に多いのです。

では、お礼訪問をやめてどうしましょう?

それは、お礼訪問の代わりをハガキにやってもらえばいいのです。そのほうがお客様に気持ちが伝わるのです。

お礼のハガキが送られてきて、「このやろう!お礼ハガキを送ってきやがって!」
と思う人は、まずいないでしょう。

せっかくだったら手紙を送ればいいのではと思うかもしれませんが、ハガキのほうがいいと思います。手紙だと中身を見ずに捨てられてしまう場合もあるからです。


ここで注意事項。
「ご提案だけでもさせてください」「ぜひお見積もりだけでもさせてください」といった売り込みを感じさせる文章をハガキには入れてはいけません。

いきなりそういった内容のハガキを送ってしまうと、お客様に「今後しつこく営業をかけられるのかな?」と悪印象を与えてしまうことになります。

これでは逆効果です。

ハガキを出す目的は、お客様にお会いさせていただいたお礼を伝えて、いい印象をもってもらうことです。


絶対に売り込みを感じさせる文章は入れないようにしましょう。

ハガキはできるだけ手書きにしたほうがよいです。
しかし、1通1通を手書きにするのはなかなか難しいという方もいるでしょう。

そのような時は、固定文は印刷して、たとえばフキダシなどの部分だけ手書きで送ってみましょう。
また、あなたの顔写真や連絡先を掲載することも忘れてはいけません。


「集客結果、集客方法」で悩んだら、まずはこのレポートをご覧ください。 

今回は効率的に集客できる方法をお教えします。

唐突ですが、あなたの会社(お店)の客層と同じ客層を相手に商売している業種は何ですか?

なぜ、こんな質問を突然するかというと、集客ルートをさらに拡大するためにです。同業者とのタイアップはなかなかできません。しかし、異業種とのタイアップであれば可能なのです。タイアップとは、「紹介ルート」であり、「名簿の共有化」です。

たとえば、こんな例があります。
売り場面積50坪の家具屋さんと不動産屋さんのタイアップ。

考えてみれば、家具の需要が発生するのは婚礼シーズン、新築シーズン、そして入学、異動シーズンである。そのシーズン別のものをたどれば、さまざまな業種が浮かび上がってきます。

たとえば、入学・異動シーズンであれば、賃貸物件をメインで扱っている不動産屋さんです。この家具屋さんの経営者は、不動産業者に目をつけました。

そして、その不動産屋さんに話を持ちかけました。具体的には、新しい入居者が発生したら、その名簿を分けてもらうように不動産屋さんにお願いしたのです。もちろん、名簿料はいくらか支払います。そして、その名簿をもとに入居者にダイレクトメールや直接営業を仕掛けるのです。

まだ、他にもあります。

仏壇店と畳店です。
そもそも畳がある部屋は和室です。その和室には仏壇があるケースが多い。そこで、畳屋さんが畳の表替えをするときに仏壇の老朽化度合いを見てきてもらうのです。

仏壇がない、もしくは仏壇が古い場合は、畳屋さんからすぐ教えてもらいます。

もちろん、逆のケースもある。仏壇屋さんが仏壇を納めるとき、畳の老朽化度合いをチェックするのです。

このように異業種の業者とタイアップすることによっても、新しい集客ルートをつくることができるのです。

タイアップ業者を探すコツは、


1.業種(需要の根っこ)で探す
2.同じ客層の業種で探す
3.商品関連で探す


この3つの切り口を突破口にタイアップ業者や業種を探すといいと思います。


私のクライアントにクリーニング屋さんがあります。その店に対して、
私はただチラシをまくのではなく、すぐに顧客になってくれそうな法人に向けて営業活動を強化することを提案しています。
では、いったいどこに向けて営業を強化したらいいのだろうか?
そのヒントはNTTから無料でもらえる「タウンページ」の中にある。タウンページには2500以上もの「職業別一覧表」があります。「あ」から「わ」までの業種の中で、自分の商品がいったいどこに売れるのかを探すのです。
その中で、クリーニング屋さんに提案したことは、「小規模の医者を狙え」ということです。これには小児科、眼科、歯医者など、いろいろあります。私は「お店の近所にある医者をリストアップしてください。彼らは汚れたらすぐにクリーニングしたがるはずです」と言いました。
同時に、「大規模の病院はやめたほうがいい」とも言いました。理由は簡単です。値切られるからです。大規模の病院では、クリーニングの数量がまとまってます。ということは、大手のクリーニング店も参入する。つまり、競争が激しいために値切られることになるのです。
したがって、安定的に需要が発生し、大手が参入しない小規模の医者がベストなのです。
ここを狙って、直接訪問、電話勧誘をおすすめしました。その結果、安定的な、長期のおつき合いができそうな法人客が見つかりました。
サービス業や小売店の場合、通常であれば対象客層は、一般ユーザーが基本になります。しかし、その一般ユーザーに対する競争は、年々ヒートアップしていきます。
だからこそ
職業別、つまり法人別に、同業種が気づいていないお客様を発掘するのです。
他にも色々とあると思いますので探してみてください。
お客様に個人情報を記入していただくには、お客様がそれを不自然と思わない形でのその機会をつくることが必要です。
その方法はいくつか考えられますが、やはりお客様にとってメリットの伴うものがいいでしょう。中でも、有効期限を設けた金券を渡す方法がかなり有効です。
この方法のすごいところは、金券の額が高額であればあるほど再来店の確率が高くなることです。経験的にいえば、再来店の確率は最高で8割以上にもなります。
飲食店であれば、その日の食事代の3割を金券で還元しましょう。たとえばカップルでの飲食代が6,000円だった場合、金券は1,800円になります。
そして、お客様が金券を利用する際に、名前・住所・電話・メールアドレスなどを金券の裏側に書いてもらうことで、顧客情報を収集するわけです。
ただし、
高額の金券による還元の目的は、再来店を促すことそれ自体にあるのではなく、情報の収集であることを忘れないでください。
この際のポイントは、金券の使用期間に有効期限を設けることです。
たとえば、毎月1日から1週間をキャッシュバックの日としてキャンペーンを打ち、キャンペーンの期間に配る金券の有効期間を2週間とする、というふうに。
もし有効期限を決めずにずっと継続的に実施すると、2回目の来店時に金券で割引をした上、さらに残額に対して金券を発行することになってしまいます。(キャッシュバック期間と利用期間を分けるのがミソです)
また、単価の上がらないランチでの利用時に渡して、ディナーでの利用のみという制限を設けることで、夜の集客に誘導することも可能です。

「顧客情報収集と来店人数増加」で悩んだら、まずはこのレポートをご覧ください。  

それでは、顧客情報収集と来店人数増加の話に入ります。 

私が相談を受ける会社(お店)にはすでにスタンプカードを利用しているところが多いです。

しかし、使い方を間違っているために、ただ単に利益を減らしているだけという会社(お店)がほとんどです。

ではどうすればよいのか?

それは


「ポイントは2回目でメリットを提供すること」

です。

まず、初回来店時に手押しのスタンプカードを渡します。このスタンプカードは次回来店ですぐに所定のスタンプ数に到達し、1,000円割引チケットに交換できる設定にします。

ここがミソです。

10回以上来店しないとメリットの無いスタンプカードは、途中であきらめられてしまい、お客様が継続的に来店してくれない可能性が高くなります。

ですから、交換までのハードルを下げた設定にし、お客様に次回来店で必ずメリットがあることをお知らせするのです。

具体的に説明しましょう。まず自店の平均購入単価をベースに設定します。
2,000円が平均であれば、2回来店で4,000円ですから、4,000円で1,000円の金券交換が可能な設定にします。

このメリットをスタンプカードに明示することで、カードがお客様の財布に残留する可能性が高くなります。

そして次にお客様が来店したら、代金の支払い時にスタンプを最後まで押して1,000円券と交換し、同時に新しいスタンプカードをお渡しします。

そのとき、交換する最初のスタンプカード裏面に、氏名・住所・メールアドレス・電話番号などを記入してもらうのです。こうすれば確実に情報を取得することができます。

そして次に渡すポイントカードやスタンプカードは、貯める楽しみのあるカードにすること。このように2種類のポイントカードを使い分けることが成功の“ポイント”です。


クレジットカードを使うと請求書が郵送されてきますが、その封筒には様々なチラシが同封されています。なぜ他社のチラシが入ってくるのでしょうか?
これは、「提携」という手法です。
簡単に説明すると、同じ顧客をターゲットにしている会社同士が協力して販促を行なうということです。ただ、協力する相手は同業他社ではありません。
なぜこの手法が有効なのでしょうか?
それには、「信用」という要素が大きくかかわっています。見知らぬ人から商品を勧められても、おいそれとは信用しないはずです。
しかし、知人や有名人などから推薦されれば、その商品の信用度はグッと上がるでしょう。
ですので、お客様から既に信頼を得ている会社(お店)が自分の顧客に合いそうな商品・サービスを紹介すると、ゼロの状態から販売するのと比べて効率的に販売できるのです。
その結果、会社(お店)は紹介料も入りますし、良い商品を紹介すればお客様からの信頼もアップするという一石二鳥の効果があります。
ただし、紹介する商品・サービスは厳選しないと自分のお客様からの信頼を失いかねませんのでご注意ください。
また、個人情報についてはお客様も敏感になっていますのでこちらもご注意ください。

「イベントの集客結果、集客方法」で悩んだら、まずはこのレポートをご覧ください。 

それでは、イベントマーケティング・イベント集客の方法についてお話しします。 

集客する際にとても有効な方法があります。
それはイベントという理由付けをして集客することです。

イベントにあわせてキャンペーンなどを行い、戦略的にビジネスを行ないましょう。
特に女性はイベントが大好きです。理由や付加価値を加えて、どんどんイベントを提案しましょう。

イベントを提案してどんどん集客しましょう。


節分の日に恵方(神様がいる方向)を向いて、切れていない(縁が切れない)太巻きを食べると幸せになる、というゲンかつぎから始まった「恵方巻」。最近では全国的な広がりを見せつつあるようで、寿司屋やコンビニ、スーパーなどでも売り出しています。

恵方巻きと言っても単なる太巻きなのですが、それに縁起物という付加価値を加えると、家族そろって喜んで買ってもらえるのです。

「恵方巻」はほんの一例ですが、世の中にはイベントが溢れています。

私の小さい頃はなかったようなイベントが知らず知らずのうちに増えてきて、今では毎月毎月何らかのイベントに追われている感じです。

しかも厄介なのが、イベントを無視すると人間性を疑われかねないイベントが多いからです。

正月、お年玉、バレンタインデー、ホワイトデー、母の日、父の日、クリスマス、などなど。

365日毎日なんらかの「○○の日」というのがあるのではないでしょうか。

しかし商売をする側からすると、イベントというのは個人消費を後押しするとてもありがたいきっかけです。



お客様との信頼関係を築いたり、会社(お店)のこだわりやスタッフの人となりをお知らせする方法としてニュースレターというものがあります。
電子メールとは違い、コストがかかりますのでしっかりと戦略を練って行なうことが重要ですが、
固定客をつくるということではとても有効な施策です。
それではどのような効果があるかお話します。
1.一度も会ったことがないのに、昔から知っているような“人間関係”を築くことができるから
お店の裏話や社長のプライベートをさらけ出せば出すほど、お客様は“親近感”を抱いてくれます。
ニュースレターがコミュニケーションの役割を担い、あなたとお客様の距離を徐々に近づけてくれるのです。
2.時代と共に消費者が賢くなっているから
不況と共にインターネットが台頭し、10年前に比べると、消費者の情報収集の仕方は格段に上手くなっています。この状況の中、価格訴求だけの広告物に反応しなくなるのは当然のことです。
その点、情報ツールであるニュースレターはついついよんでしまいます。つまり、“情報提供型”というスタイルが、いまの時代にぴったりマッチしているのです。
3.お店や社長をブランド化できるから
少し大げさな表現ですが、ニュースレターであなたが語れば、テレビドラマに出てくるタレントさんのような存在感を演出することができます。これを積み重ねていくと、実際の購入場面において、あなたという存在を無視できなくなるのです。
ある薬局での話ですが、コストを一切かけずに効率的な集客を行なっています。
どのように行っているかというと
「無料マッサージ」を付加価値として提供している
のです。
若い頃に整体師をしていた旦那さんが、店のサービスの一環として始めたものです。時間は1人15分と決め、次々にマッサージサービスを提供して行きます。
この結果、ドラッグストア全盛の時代にあって、この薬局では3年連続で増収をはたしています。
無料マッサージ以外にも、さまざまな技術サービスがあるので、ご紹介しましょう。
・健康相談サービス
・占いサービス
・写真撮影サービス
・妊娠アドバイスサービス
・料理アドバイスサービス
・人生相談サービス
・書道サービス
など、いろいろあります。
なかでも、人気を得やすいのが「占い」です。
実際にある工務店では、経営者の奥様が「風水占い」を習得して、見学に来られたお客様に無料占いサービスを実施し、受注数を増やしているという事例があります。
最近特に女性に人気が高いのが風水占いです。
このように、
他社との差別化要因は色々とあります。価格競争を行なう前に頭を使い色々と知恵を出しましょう。
そこにはきっと夢にも思っていなかったような成功が待っています。
ニュースレターを活用すると、心的距離が一気に縮まります。
つまり、ニュースレターで社長さんがあいさつ文を書くと、お客様との距離が一気に縮まるのです。
なぜなら、社長とお客様が1対1で会話したという疑似体験を演出することができるからです。
多くのお客様は、社長のことを知りません。しかし、お客様は社長の存在をつねに意識しているのです。社長が前面に出てきて、お客様にメッセージを送る。これだけで信用を勝ち取ることができます。
しかし、あいさつ文に興味のないことばかりを書いても、信用を勝ち取ることはできません。
ではどのようなことを書けばよいのでしょうか?
簡単に人の心をつかむ秘策があります。主なものは以下の通りです。
①自分の生い立ちを話す。
②自分の命にかかわることを話す。
③自分の失敗談を話す。
④恥ずかしい体験を話す。
⑤自分の家族のことを話す。
⑥自分の趣味について話す。
ひと言で言えば、自分のパーソナルな生活を話すほどよいと言えます。
お客様は社長と友達になったような気がしてしまうのです。
たとえば、自分の生い立ち、人の生い立ちに興味を持つ人は多いといわれています。
「へぇー、この人は変わった道を歩んできたんだな・・・」。生い立ちを聞くだけで、その社長がどのような人間なのかをイメージできるようになります。
そして一度イメージした相手のことは忘れることができないのです。
また、自分の命にかかわることや、失敗談も、お客様との距離を縮めるには効果的です。人は肩肘張って格好をつける人に対して親しみを抱くことはありません。親しみがなくては信頼関係も築けません。ですから、人には言えない秘密の話をドンドン出していきましょう。
社長としてのプライドを捨てた分だけ売上は上がります。
ここで実際に売上を上げていくためには、あいさつ文でお客様にぜひ伝えるべきことがあります。
それは、
会社のミッションを伝えるということです。
ミッションとは、今の仕事をしている動機です。
「私はお金のない人でも買える家を提供したい」
「家族が集うラーメン屋をやりたい」
つまり、この仕事を通じて社会にどのように貢献したいかと言うことです。
儲かりそうだからやっているとか、親がやっていた事業だからという動機はミッションではありません。
ミッションは普通、広告宣伝や小冊子で不特定多数の方々に伝えていきます。ところが、ここで終わりにしてしまっている人が多いのです。
ニュースレターという、お客様と自分をつなぐ媒体があるのですから、利用しない手はありません。
自分の生い立ちと絡めて、いつからミッションが芽生えたのか、そのきっかけはなんだったのか、実際に仕事を始める上でどんな困難があったのか、お客様にこんなに喜ばれた、これからもお客様に喜んでもらうためにこんなことを考えているなど、仕事に対する考えや姿勢を実体験を基にリアルに伝えていくのです。
チラシや小冊子では、ここまでは語れません。ニュースレターが届いているお客様との間には、信頼関係が芽生えているからこそ、突っ込んだ話ができるのです。

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