差別化できず価格競争になり困っている人へ
最近の相談では、
「他社と差別化できず、価格競争になり、
利益を十分に得られない」
という相談をたくさん受けます。
実はこの「差別化できずに価格競争になる」
ことを防ぐ方法があります。
あることを意識すれば、
簡単に解消します。
最近読んだ本で
「選ばれる理由」 著:武井則夫
というのがあります。
この本の中であるアンケート結果が
のっていて、とても参考にあるので
ご紹介します。
下記の2つの質問を
あなたも考えてみてください。
きっと、価格競争になる理由が
わかります。
(質問1)
ここに3つのりんごがあります。
あなたは1〜3のどのりんごを選びますか?
1.ふじリンゴ 青森県産
1個 98円
2.ふじリンゴ 青森県産
1個 120円
3.ふじリンゴ 青森県産
1個 300円
あなたも答えを考えてみてください。
↓(考え中)
↓
↓
先ほど紹介した本の中で、
著者がとったアンケート結果によると、
1を選んだ人が、80%
2を選んだ人が、20%
3を選んだ人が、0%
でした。
まったく同じリンゴなのですから、
安いものを選びますよね。
(質問2)
ここに3つのりんごがあります。
あなたは1〜3のどのりんごを選びますか?
1.ふじリンゴ 青森県産
1個 98円
2.今が旬!糖度12度
蜜がたっぷりのふじリンゴ 青森県産
1個 120円
3.無農薬!化学肥料不使用!
「キムラさんのリンゴ」入荷
生産数が極めて少なく、めったに入荷しない、
非常にレアなリンゴです。
青森県のキムラさんが丹精込めて育てました。
(御1人様3個まで)
1個 300円
あなたは1〜3のどのりんごを選びますか?
あなたも答えを考えてみてください。
↓(考え中)
↓
↓
質問1と同様に、アンケートを取りました。
その結果、
1を選んだ人が、20%
2を選んだ人が、40%
3を選んだ人が、40%
という結果でした。
質問1と質問2で紹介しているりんごは
見た目はまったく同じです。
しかし、蜜が入っているとか糖度が12度とか、
無農薬、化学肥料不使用などの追加情報が
加わることで、びっくりするぐらい
選ばれるものが変わります。
もう一度考えてみてください。
質問1では、価格だけの違いです。
質問2では、価格以外の情報も掲載しました。
追加情報を加えるだけで、
2の120円のりんごを
選ぶ人が、
20%→40%
に倍増します。
3の300円のりんごは、
0%→40%
に大幅に増えます。
これからわかることは、
人は情報で選ぶものを決めているということです。
情報が価格しかなければ、価格のみで決めます。
価格以外にも、選ぶに値する情報があれば、
その情報も参考にして商品を選びます。
▼ 価格競争にならないためには
価格競争にならないためには、
先ほどの質問2のように、
価格以外の追加情報を
お客さんに伝えることが重要です。
しかし、伝える追加情報が、
お客さんにとって価値ある情報でないと
意味がありません。
差別化できず価格競争に
おちいる人がやるべきことは、
お客さんにとって価値ある情報を
明確にすることです。
明確にした上で、
その情報をお客さんに伝わるようにすることです。
ただ伝えてもダメです。
お客さんに伝わるように工夫してください。
(まとめ)
今日は、
人(お客さん)は、「情報」によって
買うべきものを決めている。
だから、価格以外の情報も
しっかり伝えることが、
価格競争から脱却する第一歩になる。
という話でした。
差別化できずに苦しんでいる人は、
ぜひ価格以外の価値について
考えてみてください。
一人で考えるのは大変という方は、
下記の無料相談もご利用ください。
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