上の文書を見ていただくとわかるように、最初の5行の中で、「シニア」というキーワードが計6回も登場します。
Google等の検索エンジンは、文書内の「キーワード出現頻度」を順位判定の一つの指標としています。
何回も登場するキーワードは、そのページにおける「重要単語」だと判断するのです。
私の場合だと「シニア」という単語が頻出しますので、Googleは「このホームページは“シニア”について書かれたページだ」と思うわけですね。
ただし、多ければよいというわけではなく、あまり多くのキーワードを詰め込みすぎてしまうと、検索サイトに「怪しいページ」と判断されてしまい、大幅な順位の下落やインデックスから削除されるなどという重いペナルティを課せられる可能性があるので注意が必要です。
また、「ページの最初の方には重要な情報が記載されている」というロジックも働いており、同じ回数だけキーワードが登場しても、
ページの最初に登場した方がより重み付けが高い
のです。
そのため、ライバルホームページとあなたのホームページで、同一の「キーワード」を利用していたとすると、
ライバルよりページの最初の部分で文章を読んだときに
「不自然でない程度、若干多めに」
そのキーワードを利用したホームページの方が、上位に表示される可能性が高くなります。
以上、Googleの上位表示のポイントのうち、代表的なものをお話ししてきました。
考え方自体はそれほど難しくないですから、是非あなたのホームページのコンテンツを少しだけ変更して、検索ホームページの上位表示を目指してくださいね。
◆ホームページ検索サイト対策(SEO)の勘所 リピートアクセス
それでは最後に、「アクセスアップ」の重要なテーマである「リピートアクセス」について考えてみましょう。
レストランや服屋さんなど多くの実店舗では、一度来店してくれた人にリピートしてもらえるかどうかが、売上げを大きく左右します。
毎回毎回、広告だけで集客していると、お金がいくらあっても足りませんから、広告で来店した人にその場で満足いただいて、次回の来店につなげようとするわけです。
しかしながらホームページの場合、このリピートアクセスというのが非常に難しいのです。
なぜなら、実店舗の場合はそのお店の場所をたいてい覚えています。
「あの角を曲がった先の、緑の看板のお店」とか、「あのショッピングモールの2階の角」とかいうふうに、「何となくあの辺だ」というのを覚えていますから、次にその店に行きたくなったときにも、それほどトラブルなく来店することができます。
ところがホームページの場合はそうはいきません。
ホームページにアクセスするには、ホームページアドレス(URL)を入力する必要がありますが、これを覚えている人はほとんどいません。
実店舗の場合は「だいたいあの辺」で目的地に到達できますが、ホームページの場合は「ホームページアドレス」の「すべての文字」が正しくなければ、あなたのホームページは表示されないのです。
たった1文字違っただけで、あなたのホームページは決して表示されないのです。
当然、すべての文字を覚えている人はいませんから、実店舗に比べるとリピートアクセスは非常に少なくなってしまいます。
もちろんブラウザーの「ブックマーク(お気に入りへの登録)」を使ってリピートアクセスする人もいます。
しかしほとんどの人は、あなたのホームページをブックマーク(お気に入りに登録)しませんし、またブックマークした場合でも、たくさんの「お気に入り」から、わざわざあなたのホームページを選んで再度アクセスする人は、極めて少ないでしょう。
(これは、ご自分の経験で判断されてもそうだと思います。お気に入りに入れたけれど、その後アクセスしていないホームページがたくさんありますよね。)
というわけで、ホームページにおいてはリピートアクセスさせるのは、かなり難しいということがおわかりいただいたことと思います。
一昔前に「ホームページのコンテンツを毎日更新して、リピートアクセスを目指そう」というような「理論」が流行りましたが、個人的にはこの考え方にはあまり賛成できません。
実店舗に比べてはるかに難しい「ホームページのリピートアクセス」を一生懸命目指すよりも、最初のアクセス時に「勝負する」方が、よほど理にかなっていると思うからです。
いずれにしても、
「ホームページでリピートアクセスしてもらうのは、実店舗に比べてはるかに難しい!」という点だけは、よくご理解下さいね。
◆アクセスアップはリピーターの確保から
ホームページのアクセスアップというと、みなさん「検索サイト」対策に大変な労力を注がれます。
確かに検索サイト対策は「新規アクセス」を獲得するためには、安価な方法なので、ホームページ立ち上げ時には非常に重要な対策です。
ただ忘れてならないのは、
アクセスの大部分は「リピートアクセスが占める」という事実
です。
例えば
・【ブログdeホームページ】のホームページには、毎日1,500人から2,000人の人が訪れてくれますが、そのうち
検索サイト経由の「新規アクセス」は1割もありません
。
・【あきばれネット】のホームページには、毎日10,000人前後の人が訪れてくれますが、そのうち
検索サイト経由の「新規アクセス」は3割もありません
。
ほとんどのアクセスは、「リピーター」の人達のアクセスです。
実店舗でも、新規のお客さんを開拓するよりも、リピート顧客にご購入いただく方が簡単だと思いますが、
ネットも同じこと。新規アクセスを増やすだけでなく、一度アクセスしてくれた人達に再度アクセスしてもらう仕組みを作りましょう。
そもそもホームページにアクセスした人のうち、初回アクセス時に商品を購入してくれる人はほとんどいません。
何回もアクセスした上で、初めて商品購入の決断を行うのです。
従って、
新規アクセスを追い求めるよりも、リピートアクセスを増やした方が、商品を購入してくれる可能性ははるかに高まります。
この意味で「うちのサイトはアクセス数が少なくて」とお嘆きの方は、「リピートアクセス」の仕組みがあるかどうかを、ぜひ考えて下さいね。
◆コンテンツによるリピートアクセスは難しい
さてそれでは、リピートアクセスしていただくための仕組みとしては、何がよいでしょうか?
この仕組みには大きく二つあります。
一つは
「何度もアクセスしたくなるコンテンツを用意すること」
です。
ニュース系のサイトや、コミュニケーション系のサイトは、この路線でリピートアクセスを稼いでいます。
ただ、普通の中小企業の方がこれをやると、「相当大変」です。ほとんど「更新するのが仕事」状態になりますので、あまりおすすめしません。
もちろん既にホームページのコンテンツが非常に充実していて、アクセスした人がそのコンテンツ見たさに何度もアクセスする、というような状況になれば、リピートアクセスは充分期待できます。
しかし「何度もアクセスしたくなる」ようなコンテンツを用意できる企業は少数派でしょう。
そしてそうしたコンテンツを用意できない会社では、なかなか「リピートアクセス」してもらえないと思います。
◆電子メールによるリピートアクセス
こうした会社さんにおすすめなのが、
「メールマガジン」を発行
することです。
新規アクセス時に登録してもらったアドレスや、商品を購入してくれた方のアドレスに対して、定期的に電子メールを発行し、ホームページへ誘導する方法です。
ネット上で最も効率的な集客方法は、この「メールマガジンによる集客」です。
アドレスを継続的に集めて、そのアドレスに定期的に電子メールを送っていると、アクセス数はすぐに「何倍」にもなります。
成功しているECショップは例外なくこの「電子メール(メールマガジン)を活用したリピートアクセス」を重視しています。
あなたもアクセスを増やしたいのであれば、この電子メールの活用は必須だと思います。
そして私の経験から申し上げると、このメルマガの発行によるリピートアクセスを目指していると、簡単に売上げが5倍くらいになります。
ホームページというのは「プル(Pull)型」のツールで、お客さんがアクセスしてくれるのをじっと待つしかありません。
一方、電子メールは「プッシュ(Push)型」のツールで、こちらからお客さんのパソコンに「押しかけて」行くことができます。
一般的に企業のホームページは、お客さんにとってそれほど「面白い」訳ではありませんから、ホームページに何度もアクセスする人は、それほど多くありません。
そのためせっかくホームページを作っても、「ほとんどアクセスがない」という状況が続きます。
しかし電子メールの場合は、こちらから情報を「お届け」することができます。実店舗で言えば、わざわざお客さんに来店して頂かなくても、こちらからお客さんの所を訪問するようなイメージです。
そのため、ホームページだけでは「受身の営業」になりますが、電子メールを併用することで「攻めの営業」ができるのです。
お客さんのメールアドレスを収集し、そのアドレスに対して定期的にメールマガジンを配信します。
メールマガジンを配信したら、その中でホームページのコンテンツを紹介しましょう。
ホームページの最新情報や、ホームページ上に掲載されているお勧め商品を、メールマガジン上にURL(HPアドレス)つきで紹介するのです。
メールマガジンの内容が面白ければ、そこに記載されているURLを辿って、あなたのホームページにアクセスしてくれるでしょう。
またメールマガジンは文字中心ですから、今ひとつ訴求力に欠けます。その点ホームページだと、写真と連動することでより効果的な情報を提供することができます。
さらに過去のメールマガジンのバックナンバーや、関連コンテンツに上手く誘導することで、メールマガジン単独で利用する場合の何倍もの効果を生み出すことができます。
以上をまとめると、下記のようにホームページとメールマガジンを使い分けましょう。
メールマガジン
: 攻めの営業ツールで、入手済みのアドレスに情報を
配信する
ホームページ
: 受けの営業ツールで、メールマガジンと連動して、
アクセスしてくれた人に追加情報を提供する
繰り返しになりますが、ホームページの成功を加速するために、メールマガジンの活用を強くお勧めします。従ってホームページの立ち上げが一段落したら、次はメールマガジンに取り組んでいきましょう。