経営者によくある間違いなのですが、
「○○の味には自信がある。」
「△△の技術には自信がある。」
しかし、「売れない」とか「お客さんが来ない」
といいます。
これって変じゃないですか?
これだけ情報が氾濫している時代ですから、
本当にゴッドハンドと言われるようなごく一部の医者とか治療家にはお客さんがドンドンやってきます。
本当においしい食べ物とかなら、お客さんはインターネットで調べて、何時間かかってもお店に来てくれます。
しかし、このような事例はごくごく一部です。
自社の商品力や技術力の評価はお客さんがしてくれます。
例えば、お弁当に自信があるとします。 お弁当を一度買ってくれたお客さんは、とてもおいしいと何度も何度も買ってくれる。
また、そのお客さんは知り合いにあそこのお弁当はおいしいからと新規客を紹介してくれる。
この様になる商品であれば、自然と売上はどんどん増えていきます。
まだここまでは来ていないが、確実にお客さんが喜んでくれるのであれば、もっともっと情報発信に力を入れればよいと思います。
今の時代、
「味がおいしい」
「良い技術力がある」
なんてことは、当たり前のことです。
その上で、お客さんにどんなメリットを提供できるかです。
・料金は高くても、アフターフォローが徹底しているので繁盛している町の電器屋
・先生が親身に相談に乗ってくれるので、繁盛している町医者
・東京都内で繁盛している酒屋は、ジュース1本から30分以内に宅配してくれます。
酒屋もコンビニがどんどんできてきて、売上が下がっているので、その会社は、お客さんの自宅まで届けるということで
差別化して大成功しています。
コンビニや町の電器店、米屋、酒屋などなど、自社のオリジナル商品を持たない会社は他社と差別化できる商品が必要でしょうか?
もちろん、あるに越したことはありません。
しかし、そこに時間を使いすぎて、販売業として基本的なことがおろそかになっては意味がないです。
何度も言いますが、商売の基本はお客さんとの信頼関係です。
信頼関係を深めるには、お客さんと密にコミュニケーションを取り続けるしかありません。
まずやる事は、自分は何者か?をしっかりと情報発信(アピール)することです。
どんなことを考えて、地域社会に貢献したいと思っているのか?
どんな人の役に立ちたいのか?
人は同じ商品を買うのであれば、信頼できる人から買います。
これは理屈ではなく、人間の本能的なものです。
逆に、どんなに良い商品を作っても、信頼してもらえなければ売れません。 商品力、技術力を高めることも必要ですが、それ以上に顧客との信頼関係をどうやったら深められるかを考えましょう。